東京六大学は2020年のドラフトで指名された選手全員が投手だったこともあり、若手は不足している感が否めない。ルーキーである正木智也(ソフトバンク慶応大)、丸山和郁(ヤクルト明治大)や、今年のドラフト有力候補である蛭間拓哉(早稲田大)、山田健太(立教大)などの成長に期待したいところだ。

 チーム数を考えれば二部まで強豪校の多い東都が有利なことは間違いなく、そういう意味では東京六大学が健闘しているとも言える。どちらにせよ長く大学野球を牽引してきた両連盟であり、素材の良い高校生が毎年入学しているということからも、選手輩出の面でも今後もしのぎを削っていくことになるだろう。今後も両リーグからまた球界を代表するようなスター選手が続々と輩出されることを期待したい。(文・西尾典文)

●プロフィール
西尾典文1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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