そこでも大きく報道量が増え、沖縄への関心が全国的に高まるのに比例するように、沖縄(県民)を蔑視する情報が増え、それは「沖縄神話」をはじめとするネット言説ととどまらず、政治の世界にも、そして既存大手メディアにも広く流布される状況が生まれたことは記憶に新しい。こうしたせめぎあいとともに、県内でも復帰後世代が過半数を占めるなかで、沖縄問題を日本の問題として捉え解決していくことができるかが、地元はもちろんそれ以上に本土メディアに問われている。(寄稿)
※AERA 2022年5月16日号
ステージ4のがんと闘う僧侶・高橋卓志「チビチリガマの『集団自決』は『強制死』としか言いようがない」