「また、ハーバード生のなかでもとくに強い絆となっているのが寮です。サッカーやバレーなどの寮対抗試合で盛り上がったり、寮ごとにパーティーを開催したりと、誰もが自分が過ごした寮には特別な思いを持っています。同窓生と会うときも、きまって最初に聞くのは『どこの寮だった？』。これは鉄板の質問ですね。寄付をする人はハーバードの卒業生が多いのですが、私にも卒業後にすぐ、『あなたが暮らしていた寮に後輩が入りました。つきましては～』と寄付を呼びかけるメールが届きました。そんなふうに言われると『しょうがないなあ』と協力してしまいますよね（笑）」
（構成／奧田高大）
廣津留すみれ
ひろつる・すみれ／バイオリニスト、国際教養大学特任准教授・成蹊大学客員准教授。1993年、大分市生まれ。2016年にハーバード大学（学士課程）、2018年にジュリアード音楽院（修士課程）を卒業。世界的チェリスト、ヨーヨー・マとの共演のほか、ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズの演奏・録音などを担当。情報番組にコメンテーターとして出演も。著書に『ハーバード・ジュリアードを首席卒業した私の「超・独学術」』（KADOKAWA）など。2022年にファーストCD「メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲＋シャコンヌ」をリリース。ジュリアード音楽院の教授ジョセフ・リン氏の代演を務めたコンサートのライブ音源を収録している。
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