杉村健編集長。10年以上にわたり、週刊朝日MOOK「手術数でわかる いい病院」の編集に携わっています
杉村健編集長。10年以上にわたり、週刊朝日MOOK「手術数でわかる いい病院」の編集に携わっています

編集長:二つ目の質問がまさに「がん相談支援センターはどのようなものですか?」というものです。がん相談支援センターは、がん患者さんやその家族、地域の医療機関等からの相談に対応する窓口として、国が指定するがん診療連携拠点病院に設置されています。都立駒込病院も、がん診療連携拠点病院の一つですね。

鳶巣:そうです。がん相談支援センターはがん診療連携拠点病院の大きな柱の一つです。実態についてかなりきびしく審査されたうえで認可がおりますので、規模や対応の姿勢に差はあるものの、センターではしっかり対応してくれるはずです。

■「主治医とうまくいかない」などの相談も可能

鳶巣:「治療を受ける上での不安や悩み」「がんと仕事の両立」から「治療費の問題」あるいは、「主治医とうまくいかない」などの不満、愚痴とかなんでもけっこうです。なんでも相談してほしいと思います。

 まずは電話で問い合わせをしていただき、それでは解決しない場合は予約をして直接行くことをおすすめします。

編集長:「自分の通院している病院ではないから、相談できないのでは?」と思いがちですが、そうではないということですね。

鳶巣:はい、相談の内容にもよりますが、直接、相談に行く場合は、治療にかかわる資料をもっていくといいと思います。

編集長:とても参考になりました。今日はありがとうございました。

(構成・狩生聖子)

※週刊朝日MOOK「手術数でわかるいい病院」創刊20年記念セミナー「医師が本音でトーク“いい治療”は病院選びで決まる!」の第3部で、当日紹介できなかったQ&Aを採録