玉木
玉木 宏(たまき・ひろし)/ 1980年、愛知県生まれ。映画「ウォーターボーイズ」(2001年)で注目を集め、ドラマ「のだめカンタービレ」(06年)で人気を不動のものに。NHK連続テレビ小説「あさが来た」(15年)、大河ドラマ「青天を衝け」(21年)、映画「空母いぶき」(19年)、「HOKUSAI」(21年)など出演作多数。ドラマ「マイファミリー」(TBS系)に出演中。22年夏公開の映画「キングダム2 遥かなる大地へ」や、映画「この子は邪悪」にも出演予定 (撮影:写真映像部・東川哲也 編集協力:一木俊雄 ヘアメイク:渡部幸也(riLLa) スタイリスト:上野健太郎)
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 シリアスな役からコミカルな役まで幅広くこなす演技派俳優・玉木宏さん。6月に公開される映画「極主夫道 ザ・シネマ」について、作家・林真理子さんが詳しく伺いました。

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林:玉木さん、お久しぶりです。

玉木:ご無沙汰しております。

林:15年前と6年前と、今回で3度目のご登場ですけど、会うたびにどんどんビッグになられてますね。

玉木:いえいえ、そんなことはないです。

林:この何年かのご活躍、ほんとにすごいなと思って拝見してました。最初にお目にかかった15年前はイケメンの代表という感じでしたけど、そのあとどんどん演技派の道を歩まれて。どんな役でもこなしていらっしゃるし、今度の映画(「極主夫道 ザ・シネマ」6月3日公開)もそうですよね。「どうだ。何だってできちゃうぞ!」っていう感じで。

玉木:いやいや……。そんなに器用なほうではないので、準備にそれなりの時間を費やします……。でも、こうやって今までのパブリックイメージをこわすような役をいただけるのは、すごくありがたいです。似かよった役ばかりではなくて。

林:これはすごく人気があったテレビドラマの映画版なんですよね。

玉木:もともと原作は漫画(おおのこうすけ作)で、それが2年前テレビドラマになって、今回さらに映画化されたんです。

林:私、ドラマは通して見てないんですけど、今回は映画の分、テレビよりもスケールが大きくなってるんですね。

玉木:そうですね。アクションがわりと多めです。

林:主人公の龍(玉木さん)は元極道なんだけど、いまは妻と娘を愛する専業主夫ですよね。殺気は見せなきゃいけないし、優しさも見せなきゃいけないし、そのあたり演じていて難しくはなかったですか。

玉木:とらえ方によっては難しいと思いますけど、僕はシンプルに演じました。元極道で、見てくれだけはそのままだけど、内面は家族に愛情を持って真っ直ぐに生きている。でも周りが見た目からどんどん勘違いしていくという構造なので。

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