車がほとんど通らない道路
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 家電製品の不足はメーカーや製品によって違うと言うのは、家電販売企業や家電製品についての情報提供やコンサルティングを手掛けるクロスの得平司代表。最近の家電メーカーが部品の在庫を持たなくなっていたことや、部品が高騰していて購買力のある米国や中国の企業に日本の企業が買い負けることなども要因になっていると解説する。

「家電製品が全部足りないというような報道もあるようですが、そうではありません」(得平さん)

 家電メーカーは7、8割の商品を家電量販店に出荷しているという。「家電メーカーは多く売ってくれるところに優先的に出している」(同)

 商品が不足しがちなときは、一般の通販サイトや店舗などには商品が出にくくなっているので、量販店の店舗を回ってみるか、さまざまな量販店の直販サイトで在庫がないか探してみるといいと、得平さんはアドバイスする。

「売れているメーカーの商品と同品質で、他のメーカーでは在庫があるケースもけっこうある」(同)

 得平さんによると、家電メーカーは秋ごろに新製品の発表会をすることが多い。そして年末から翌年にかけて新製品を売り出す。いま販売されている家電商品は昨年秋に発表された新商品が多く、たとえ入荷待ち状態ですぐに入手できなくても、「いまのうちに買っておいたほうがいい」と得平さんはアドバイスする。

 今年の秋になると、次の新製品が発表されるが、部品や物流費の高騰などで「相当、値段が上がる可能性が高い」と得平さんはみている。具体的には5~20%くらい値上げの可能性が高いという。(本誌・浅井秀樹)

週刊朝日  2022年6月17日号

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