歴史好きというお笑い芸人のカンニング竹山さんは、現在放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』も見ているそう。周囲の反応からドラマの人気の裏にある、面白いことに気付いたという。
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NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を自分の周りの人たちが結構見ているなという印象がある。そこで面白い現象だなと思ったのが、最新話の話題になると「言わないで!」って言う人が多い。先のストーリーを「言わないで!」って人が多いほど、それを見ている人、それを見たいと思っている人が多いということですよね。
でも、『鎌倉殿の13人』で、「言わないで!」って、おかしいと思いません? 歴史を扱った大河ドラマで、先のストーリーを言うも言わないも、史実は決まってるから(笑)。「頼朝、死ぬよ」とか「死んでから色々な人物が大変なことになるよ」とかは、歴史的事実であるのに、それでも、僕の周囲の人たちは「言わないで!」って言うのは、いままでにない面白い現象だと思うんですよ。
そんなことから、今回の大河ドラマは、歴史を知らない人も楽しんで見ている可能性もあって、つまりは、ドラマそのものとして面白いのだと思うんですよね。大河ドラマで「言わないで!」ってなるのは、素晴らしいし、そういう現象は、なかなか存在しえないのではないか。
大河ドラマの視聴の仕方って、昔は家族揃って見ていた。その家のお父さんが歴史に詳しかったりして、ドラマの舞台となる歴史的背景を解説するなんてこともあった。家族で同じ番組を見る機会もなくなり、歴史解説がお父さんからYouTubeに。ドラマの1話終わるごとに、YouTubeで解説動画が上がってくるんです。頼朝について解説しますとかたくさん上がって、そういう現象、いまの時代だなって面白いなと思う。
ABEMAPrimeで、最近、歴史教育を取り上げたことがありました。いま学校での歴史教育は、日本史と世界史を合わせたものにしようとか、近代史を厚めにやろうとか、昔のことはおおまかな流れだけ勉強すればいいみたいな流れになっていくらしい。