動物写真家・岩合光昭さんが見つけた“いい猫（こ）”を紹介する「今週の猫」。今回は、福岡県・相島の「にゃんこの色仕掛け」です。
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海外からもネコ目当ての観光客が来る相島は、人気の釣りスポットでもある。いつも釣り人から雑魚をもらっているのだろう、岸壁を歩いていると、1匹、また1匹とついてきた。
こういうときの猫は考えつく限り、かわいい仕草をしてアピールする。地面にゴロゴロ転がったり、毛づくろいをしてみたり、足元に来て身体を擦り寄せたり。そして要所要所で、ちらりとこちらの顔を見る。
いかにターゲットのハートを射止めるか。この島で生き抜くための立派なサバイバル術。
※週刊朝日 2022年7月29日号
岩合光昭
岩合光昭（いわごう・みつあき）／1950年生まれ。動物写真家。1980年雑誌「アサヒグラフ」での連載「海からの手紙」で第5回木村伊兵衛写真賞を受賞。1982～84年アフリカ・タンザニアのセレンゲティ国立公園に滞在。このとき撮影した写真集『おきて』が全世界でベストセラーに。1986年ライオンの親子の写真が、米「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙に。94年、スノーモンキーの写真で、日本人として唯一、2度目の表紙を飾る。2012年NHK BSプレミアムで「岩合光昭の世界ネコ歩き」のオンエア開始。著書に『日本のねこみち』『世界のねこみち』『岩合光昭写真集 猫にまた旅』『ふるさとのねこ』『ネコを撮る』『ネコへの恋文』など多数。初監督作品となる映画「ねことじいちゃん」のBlu-rayとDVDが発売中。
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岩合光昭
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