『医食同源』という言葉を知っていますか?薬膳などの『薬食同源』という中国の思想がもとになっています。意味は、【病気をなおすのも食事をするのも、生命を養い健康を保つためで、その本質は同じだということ】(広辞苑より)です。
近年は様々な健康法が多くありますが、『食事』に主眼を置いたものが多いのも納得できますよね。今回は、この医食同源のもとになった薬膳的な目線で、手軽に日常生活に取り入れやすいものをご紹介しようと思います。難しく捉えずに、気持ちを整えるような軽い気持ちで、ぜひ、試してみてくださいね。

まずは知ることで整えてみよう

『薬膳』という言葉を、飲食店や書店などの街中で、多く見かけるようになってきた昨今ですが、どんなものかを知っていますか?薬膳は、長い歴史を持つ中国の伝統医療をもとに発展してきた漢方医学をベースに、季節や体調に合わせて食材を選んで作る料理のことです。今回は体調や体質については割愛します。

手軽に取り入れられる食材とその食べ方<スパイス・ハーブ>

日本では『薬味』と言われる食材も、薬膳には欠かせない食材です。薬味を含むスパイス、ハーブ類は、その香りで食欲を増進させたり、胃腸の働きを活発にしてくれるといわれています。普段からよく使われていそうな食材の選び方と組み合わせをご紹介します。

☆ニンニク
<選び方>
ふっくらとして、大きく、粒がかたく、締まっているもの。白い薄皮に艶があるもの。
<おすすめの組み合わせ>
豚肉と一緒に炒めて。ニンニクに含まれているアリシンは、豚肉のビタミンB1の吸収を助けて、疲労回復に役立つとされます。

☆しょうが
<選び方>
傷がなく、艶やかで、肉厚、ふっくらとした形のもの。黄色みが強いものは辛味や香りも強くなります。
<おすすめの組み合わせ>
刻みねぎと一緒にお湯かほうじ茶などで割って飲み物に。また、生のしょうがは体温を一気に上げるそうです。その発汗作用で熱を下げるので、夏場や風邪をひいた時などに食されることが多い食材です。

☆バジル
<選び方>
葉に黒ずみがなく、青々として、張りがあるもの。
<おすすめの組み合わせ>
豆腐と一緒にサラダに。バジルは食べ過ぎや胃もたれの時に、胃の働きを助けて負担を和らげてくれます。

手軽に取り入れられる食材とその食べ方<果物>

四季があり、様々な種類の果物に恵まれている日本。果物は生のままで食べることができ、手軽にビタミンや水分を補給できる優れた食材です。これからの時期に旬となる果物をご紹介します。

☆りんご
<選び方>
傷がなく、艶があり、均等に色づいているもの。
<おすすめの組み合わせ>
レモンと一緒にジュースに。りんごには水溶性の食物繊維であるペクチンが豊富です。このペクチンは皮の方により多く含まれているので、ぜひ皮ごとジュースにしてください。レモンに含まれるビタミンCが肝機能を助け、二日酔いなどに向いています。

☆かき
<選び方>
ヘタにハリがあり、皮は艶やか、濃い橙色のもの。
<おすすめの組み合わせ>
レモンの絞り汁をかけて。かきのβ-カロテンとビタミンC、レモンのビタミンCとクエン酸には抗酸化作用があるので、美容に向いています。

☆ざくろ
<選び方>
ふっくらとしてハリがあり、持った時に重みを感じるもの。輸入品は熟しても割れない種類が多く、割れていないものを。
<おすすめの組み合わせ>
ざくろの絞り汁とすりおろした玉ねぎ、オリーブオイルでドレッシングに。血液をサラサラにする働きを助けるのに向いています。

普段、何気なく食べているものでも、知ってみればさらに元気になれるような…。健やかな心と体を養いたいものですね。

参考
薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖/株式会社 西東社