※写真はイメージです (GettyImages)
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 これからのキャリアを考えるなら、新たなスキル習得に励むだけでなく、これまでの自分自身の経験や実績を「魅力的に見せる」工夫も重要だ。今回は、前後編にわたって「職務経歴書(レジュメ)」で押さえておきたいポイントを解説。前編では、企業の採用担当者からの注目度がグッと高まる2つのポイントを紹介する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

人材市場で自分の経歴を
魅力的に見せるポイントとは?

 東京商工リサーチの調査によると、2021年に早期・希望退職者の募集を開示した上場企業は84社に上った。20年に続き2年連続で80社を超えた。リーマンショックの影響を受けた09年、10年以来、11年ぶりの水準だという。

 終身雇用の崩壊で、大企業に勤めれば安泰とはいえなくなった。ゆえに、40代や50代での転職も今や珍しくない。

 ただ、長年一つの企業に勤めていて転職経験が乏しい場合、人材市場で自分をうまくアピールできていなかったり、強みとして押し出すポイントが企業の求めるものとズレてしまったりすることがある。それではせっかくのスキルや経験が台無しだ。

 では、人材市場で自分の経歴をより魅力的に見せるためには何を工夫すればいいのか。人材市場の動向に詳しい転職サイト「ビズリーチ」のビズリーチ事業部ESS統括部統括部長・池野広一氏は、2つのポイントを挙げる。

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転職で人事が食いつく職務経歴書、2つの「言葉遣いの機微」で勝負あり