5月16日発売のAERA5月23日号は、表紙に俳優の眞栄田郷敦さんが登場。一目見れば引き込まれる強い眼差しは、本誌表紙フォトグラファー蜷川実花の世界観とコラボすることで引き出されました。インタビューでは、演じる側としてどう作品に向き合いたいかをたっぷり語っています。巻頭特集は「インフレ時代の資産防衛」。空前の円安、ウクライナ侵攻に端を発するエネルギー資源の高騰、収入頭打ちという状況の中で、資産を守るためにできることは何かを詳報しています。複雑で難解なために敬遠しがちな暗号資産についても“いまさら聞けない情報”をわかりやすく解説しました。俳優・広瀬すずさんのインタビューやKing Gnu井口理さんの人気連載「なんでもソーダ割り」、オザケンこと小沢健二さんと大宮エリーさんの「東大」をめぐる対談もあり、充実のラインアップです。

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 表紙に登場する眞栄田郷敦さんはNHKドラマ「カナカナ」で地上波の連ドラ初主演。主演だからと言って「引っ張っていくぞ」という気持ちではなく、「この作品に対する思いを誰よりも持っておこう」という意識で現場にいると言います。デビューして3年余り。さまざまな人や作品との出会いが俳優としての意識を変えてきたと振り返ります。現場で作品に向き合う姿勢を学んだというのが、二階堂ふみさんとの共演。昨夏のドラマ「プロミス・シンデレラ」の現場で、二階堂さんが監督とディスカッションしている姿を見て、「僕も演じる側として自分の意見を伝えよう」と思えたと言い、「ぶつかり合いながら作品を作りたい」と語っています。将来については「贅沢できなくても自由に生活したい」という堅実な生き方と、一方、役者としては野望を秘めた大きな目標も語っています。そして、芸術作品とも言える、花々と融合した眞栄田郷敦さんの写真の数々、必見です。

 巻頭特集は「インフレ時代の資産防衛」。物価高騰が生活を直撃しているなかで、今できることを総ざらいしました。まず大事なのが、インフレの正体を知ること。いま日本はどういう状況に直面しているのかを専門家たちが詳しく解説します。インフレと言っても“よいインフレ”と“悪いインフレ”があり、日本が向かっているのは後者。同じくインフレに直面する米国とは状況が違うことも説明しています。このままだと、秋にも値上げラッシュの第2ステージが控えているとの予測も。では、資産を守るために何ができるのか。インフレに強い資産や投資先をデータに基づき分析しました。初心者が気軽に手を出せば失敗することも多い世界ですが、だからと言ってインフレ時代に貯金一辺倒では資産の実質価値は目減りしてします。だからこそ様々な情報を得て、自分に合ったやり方を吟味することが大事です。敬遠しがちな「暗号資産」についてもそのリスクと、どう向き合うべきかを考えました。入門編として基礎知識を得るために役立ててください。

 映画「流浪の月」に主演する広瀬すずさんのインタビューも掲載しました。この映画は李相日監督作品。かつて出演した映画「怒り」も李監督作品でしたが、その時は思うような芝居ができずに悔しい思いをしたため、また参加したいという思いをあたためてきたと言います。デビュー10周年を迎え、人と比べるより「この世界が好きだな」という自分目線に変われたそう。一方で“壁”もあると言います。14歳でデビューし、役者として活躍してきたため、いわゆる“普通”の経験ができていないことに「危機感」もあると言います。ただその壁を解決するヒントも見えてきたとか。広瀬さんのいまの思いを詰め込んだインタビュー、お楽しみに。

 本誌が力を入れる「ウクライナ侵攻」についての記事は、「5月9日のプーチン演説」を詳細に読み解きました。対独戦勝記念日の演説から「ウクライナ」という言葉が消えた意味、演説の最後の言葉が変わった意味を、朝日新聞論説委員が解説します。子育て中の方々は特に心配が募る「原因不明の子どもの急性肝炎」についての記事も。いまわかっていることを詳しく医療の専門ジャーナリストが記事にしています。

 さらに、4月から始まった連載、大宮エリーさんが同じ東大出身者と語り合う「東大ふたり同窓会」は、オザケンこと小沢健二さんがゲストの第2回。東大時代の大好きだった授業について語り合います。小沢さんは駒場の図書館が好きで入り浸って、ときにはそこで作詞もしていたとか。大学時代を彷彿とさせる貴重な対談です。

 King Gnu井口理さんがホストを務める人気の対談連載「なんでもソーダ割り」は、ゲーム実況者・YouTuberのわいわいさんをゲストに迎えた3回目。「勝てるって思ったことない? ピーター・アーツとかに」というタイトルが示すように、奇想天外な内容の対談。自由な発想のなかにも、今自分たちが向き合っていることに対する信念が伝わってくる内容です。

 ほかにも、
・韓国新大統領就任で「日韓関係」改善への期待と懸念
・米中間選挙前に「トランプ劇場」復活 分断があおられる
・「鉄鎖の女性」が浮かび上がらせた現代中国の闇
・海や川、山での事故を防ぐ 「水温17度未満は要注意」
・“フル出社圧”で寝つきが悪化
現代の肖像 角野隼斗(ピアニスト、音楽家)
・立川志の輔×森下佳子 落語から生まれた「大河への道」
・瀬戸内寂聴 傷口にペン先を当てた女の一生
・ミュージカルの帝王・山口祐一郎「世界で最も濃密な時間を」
・キャンプの達人たちのコアな世界
・半端な数は信頼感与える
 などの記事を掲載しています。

※発売日の5月16日(月)正午からは、公式ツイッター(@AERAnetjp)と公式インスタグラム(@aera_net)で、最新号の内容を紹介する「#アエライブ」を行います。ぜひこちらもチェックしてください。

AERA(アエラ)2022年5月23日号
定価:440円(本体400円+税10%)
発売日:2022年5月16日(月曜日)