エアコンの「外気導入」は眠気を防ぐ効果がある

 走行中はエアコンを使っていると思うが、空気のコントロールはどうやっているかが心配だ。

 外から空気を取り入れる「外気導入」と車室内の空気を循環させる「内気循環」から選択できるが、「内気循環」で使っているドライバーが多い。しかし長距離ドライブのときには「外気導入」の方が酸素を多く含んだ空気が車内に入ってくるので眠気を防ぐ効果がある。

 もし眠気を催してしまったらどうすれば良いのか?

 それは仮眠を取ることが一番だ。次のサービスエリアかパーキングエリアまで頑張って到達したら、カフェインが入ったコーヒーやお茶などのドリンクを飲んで寝る。目覚ましを15分間でかけておいて、すぐに起きる。それからトイレに行き、顔を洗って軽い体操をしてから運転再開だ。仮眠は最大20分までで、それ以上寝ると本格的に眠くなるから注意しなくてはならない。

 運転を再開したころになると寝る前に飲んだカフェインが効いてきて、眠気も覚めスッキリと運転できる。仮眠のあとに事故になるケースも多いそうだ。運転再開は身体を目覚めさせるように動いてからにすることが大事なポイントだ。

ドライバーの負担と事故リスクを減らすACC

 長距離ドライブ時にはACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)をうまく活用することで、疲れが少なくなりより安全運転をするための補助になる。

 セットしたスピードで走るだけでなく、先行車に追い付いたら適切な車間距離を保ちながら走ってくれる。前のクルマがスピードを落としたら、こちらのクルマのスピードも落とし、前のクルマが加速したらこちらのクルマもセットしたスピードの範囲内で加速してくれる。

 もちろん前をしっかり見ていなくてはならないが、レーダーとカメラを使って一部だけ自動運転をしてくれるのだ。右足はアクセルペダルから解放されるから楽になる。ハンドルは手放しできないが車線の白線をカメラが見ていて、白線を踏みそうになるとハンドルを微修正してくれるのもありがたい。

 渋滞モードで手も足もフリーで走れる機能を持ったクルマもある。高速道路、先行車がいる、スピードは60km/h未満という3つの条件が整うと、指定されたスイッチを押すことで手と足がフリーのまま走れる。これも前を監視していなくてはならないが(ドライバーの顔を監視するカメラあり)、渋滞中に完全停止してもまた自動で発進してくれるから、連休中の渋滞も怖くなくなる。

前を向いていれば自動運転してくれるACCの渋滞モード(筆者撮影)
前を向いていれば自動運転してくれるACCの渋滞モード(筆者撮影)
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