開成、桜蔭、灘、早慶付属といった中高一貫校の偏差値は60を超える。だが、50台でも東京大、京都大を含む国公立大合格率が極めて高い一貫校もある。プレジデントFamily編集部が大学通信の協力を得て調べたところ、合格率1位は茨城の公立校である並木中等教育学校で合格率は6割を超えた。偏差値50台で「難関グローバル系」「難関理系大」への合格実績の高い一貫校とともに紹介しよう――。
※進学実績は2021年春の数値。大学通信調べ。同率で順位が異なるのは、小数点第2位以下の差。偏差値は日能研のものを採用(2020年12月までに公表された2021年予想偏差値)。入試日が複数ある学校の場合は最も低い偏差値を採用。
※本稿は、『プレジデントFamily2021秋号』の記事の一部を再編集したものです。
首都圏偏差値50台のお得校「トップ国公立大学に強い学校」編 1~50位
旧帝大を含む国公立大に合格者が多い上位50校を紹介しよう。大学通信常務取締役の安田賢治氏は次のように分析する。
この記事の写真をすべて見る「同じくらいのレベルでも、学校のカラーにより、国公立大志望者が多い学校と私立大志望者が多い学校があります」(以下すべて安田氏)
注目は18位の帝京大。帝京大学付属(最低偏差値53、国公立大合格率32.4%)の共学校だが、進学校として位置づけられており、大学受験に対して手厚いサポート体制がある。59人の国公立大合格者のうち9割近くが現役合格だ。
また25位の暁星(最低偏差値54、国公立大合格率26.8%)は医学部志望者が多く、44人のうち16人が医学部進学者だ。30位の高輪(最低偏差値51、国公立大合格率25.5%)は近年国公立大進学者が増えている学校。高輪ゲートウェイ駅ができて、埼玉や神奈川方面からの利便性がよくなり人気も上がっている。