結婚に関するイベントを通して、相手の性格や考え方、人間関係などを知り、家族観や金銭感覚のすり合わせができる好機といえます。二人で大きなお金を遣う、大きな決断をするなども、改まったイベントならではのこと。お互いの家族や友人が交流することで、自分と相手に対する周囲からの評価を知ることもでき、培った経験がその後の夫婦関係に良い影響を与えると推察できます」

リクルートブライダル総研調べ※本調査では、性・年代別に定数にてサンプルを回収し、集計の際に実際の性・年代別既婚者の人口構成に合わせるために、サンプルに重みづけを行った(ウエイトバック集計)。数値(構成比・割合)は、一部を除きウエイトバックによる補正後の件数で算出したもの。また、小数点第2位以下を四捨五入しているため、構成比が100%にならない場合もある。
リクルートブライダル総研調べ※本調査では、性・年代別に定数にてサンプルを回収し、集計の際に実際の性・年代別既婚者の人口構成に合わせるために、サンプルに重みづけを行った(ウエイトバック集計)。数値(構成比・割合)は、一部を除きウエイトバックによる補正後の件数で算出したもの。また、小数点第2位以下を四捨五入しているため、構成比が100%にならない場合もある。

■ 「対等な関係を」コロナ禍を機に働き出した妻

 日常生活の中でも夫婦円満のコツがある一方で、今までの生活を見直し、夫婦そろって新しい環境での暮らしに踏み出したケースもあった。いくつか参考までに紹介したい。

 小学生と幼稚園児の子育て中のDさん(36歳)は、専業主婦からコロナ禍を機に就職した。夫は在宅勤務になったものの、家事にノータッチで、何度も衝突。対等な関係だと認めさせるには自分も稼ぐしかないと思い、行動に移したのだ。

「再就職して正解。現在は週3回午前中のみテレワークで事務の仕事をしている。コロナ禍がなかったら、就職は考えなかったし、良いきっかけになった」(Dさん)

 共働き夫婦のEさん(40歳)は、都心のオフィス機能縮小化を機に、思い切って前から住んでみたかった静岡県へ一家で移住した。

「夫婦ともに100%テレワーク。自然豊かな環境は子育てに最適、趣味の釣りやキャンプなどアウトドアざんまいの暮らしを満喫中!」(Eさん)

 ちなみに、移住・二拠点移住したいエリアランキングでは、ともに八王子・奥多摩エリアと鎌倉・三浦エリアの人気が高く、都心部からのアクセスが良い埼玉県内や、千葉県の外房エリア、避暑地として評判の高い軽井沢なども人気だそうだ。

「希望地域へ移住した世帯は、自分たちの理想とする環境でのびのび暮らせる充実感から、夫婦関係の満足度も高め。テレワークが普及した現在、新たな選択肢として検討している人たちも増えていますね」(金井さん)

■ ポジティブな気持ちを直接伝えること

 夫婦の時間を“増やしてくれる”コロナ禍は、実はおたがいの関係を改めて見直し、バージョンアップする絶好の機会だと金井さんは語る。

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