■インド


 映画・海外ドラマ評論家の今祥枝さんと村上さんが、インドの今がわかるドラマを推薦。

「『デリー凶悪事件』は、実際のレイプ事件が元で、犯人の主張のあまりの身勝手さにゾッとします。でも最後は、将来への希望が感じられます」と今さん。村上さん推しの『ボンベイ・ベイガム』は、現代インド女性への理解が深まる作品。「カースト制度がある一方でIT大国と相反する中、女性の仕事や恋愛はどうなの?という疑問に答えてくれる作品」

■トルコ

『ボンベイ・ベイガム -私たちのサバイバル-』Netflixオリジナルシリーズ独占配信中
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 実はドラマ大国のトルコ。今さん推しの『ファトゥマ』は、女性清掃員が殺し屋になるという奇抜な設定。「トルコは女性の地位が低く、身を小さくして生きる清掃員を誰も気にとめないことから殺人を請け負うことに。女性の生き方やトルコの社会問題も描かれています」。村上さん推しの『50平方メートル』は、エンタメ度の高い作品。「汚れ仕事をやってきた男性が主人公で、非情な世界と人情味のある世界、ハードとコミカルのバランスが絶妙な作品です」

■メキシコ
 最後の作品は映画ライター・常川拓也さんが紹介する『コントロールZ』。「ハッカーがSNSで学生の性的指向などを暴露する話で、トランスジェンダーを当事者の俳優が演じています。シーズン2で彼女が出演していないのは残念」

(週刊朝日2021年9月10日号より)
(週刊朝日2021年9月10日号より)
(週刊朝日2021年9月10日号より)
(週刊朝日2021年9月10日号より)

(文・構成/吉川明子)

週刊朝日  2021年9月10日号より抜粋

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