愛子さまも12月には二十歳の誕生日をむかえ、成年皇族となる(c)朝日新聞社
愛子さまも12月には二十歳の誕生日をむかえ、成年皇族となる(c)朝日新聞社
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 眞子さま結婚問題に、女性・女系天皇議論―—。機微な現状が取り巻くなかで、皇位継承のあり方をめぐる政府の有識者会議は、進められてきた。さまざま配慮も必要になるのだろう。8月には、「女性皇族が結婚後も皇室に残ることを可能にする場合は、配偶者と子供を皇族としない方向で検討」、と報じられたのは眞子さまの結婚問題が影響しているとみるむきが強い。

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 一方、有識者会議の参加者は、「女性宮家や皇女案に注目が集まるその裏で、新たな「タブー」が生まれつつあると警鐘を鳴らす。

「有識者会議の場で、愛子さまのご活動について話そうとすると、『皇位継承問題に関わることは……』といったふうにさえぎられる始末です。愛子さまに関する話題は、ほぼタブーという空気でした」

 そう嘆くのは、皇位継承のあり方をめぐる政府の有識者会議で意見を述べた人物だ。清家篤・元慶応義塾長を座長とする有識者会議は、7月26日に10回目の会合を終えた。秋までに行われる衆院選のあとに最終報告をまとめる方針だが、先の人物は、会議はむしろ閉塞感ばかりを感じる、と嘆くのだ。

 ひとつは眞子さまの結婚問題の影響だ。先の会合では、今後の方針として次の2案が挙げられた。

(1)女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する。

(2)旧宮家の男系男子が養子縁組などで皇籍復帰する。

 前者の女性皇族の身分については、過去に様々な提案がなされている。

 たとえば婚姻後も皇室に残る「女性宮家」案や結婚したのちも、特別職の国家公務員として「皇女」の称号を贈る案だ。

 だが、8月に入ると、女性皇族の配偶者と子供については、世論の反発が強いことをにらみ、当面は皇族としない方向を固めたとも新聞などで報じられた。

「これは、眞子さまの婚約内定者である小室圭さんに対する、世間の反発の強さが影響しているのは、間違いないでしょう。眞子さまの結婚問題が長引くいま、有識者会議の方向性によっては小室さんが『皇族』になる可能性が出てくる。だが、それは国民が許さず、会議の議論も進まないことは明白です。報道された背景には、そうした事情も絡んでいるのでしょう」(皇室ジャーナリスト)

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成年皇族として宮殿行事デビューの日となる二十歳の誕生日