では、汗臭・脇臭はどのように対策をするのがよいのでしょうか?

 汗をかくほど汗腺が鍛えられ、におわない汗に変わります。夏も湯船に浸かり汗を流す習慣をもちましょう。ウォーキングなどの運動は、汗をかくまで行うのがベター。目安は20分以上です。大量に汗をかくホットヨガやサウナもよいでしょう。これらは週1~2回程度で十分です。

 制汗剤は汗の量を抑え常在菌の繁殖を緩やかにし、においを抑制します。しかし汗は体温調整のために必要なもの。制汗剤は気になる所への部分使いに留めましょう。また、夏でも素足で靴を履くのはNG。汗を吸収する靴下を履くことで足のにおいも改善されます。

(2)「頭皮臭」は、エアコンによる乾燥で起こる場合も

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<こんな人はご用心>
□朝晩2回シャンプーを欠かさない
□エアコンの効いた部屋に長時間いることが多い
□ストレスや疲れを感じることが多い

頭皮のにおいは、汗と皮脂の混合臭。頭皮から汗をかきやすい更年期は注意。また、乾燥も皮脂の分泌を増やす一因。乾いた分、皮膚を守ろうとし、より多くの皮脂を分泌してしまうのです。乾燥したオフィスでの長時間勤務は、頭皮臭が起こりやすい環境です。
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 朝、枕カバーのにおいを嗅いでみると、うっすらと脂っぽいにおいがしてショック……という人もいるのでは? 若い頃はさほど気にならなかった頭皮のベタつきとにおいは、なぜ起きるのでしょうか。

 実は、頭皮は顔のTゾーン以上に皮脂を分泌するため、脂っぽくなりやすい箇所。皮脂自体が頭皮の常在菌のエサとなり、菌の代謝物がにおいの原因となります。そこに汗臭や髪の毛に付着したにおいなどが混じり合って、頭皮臭はつくり出されるのです。

 頭皮の皮脂分泌量は男女共に40代にかけてどんどん増えていく傾向にあります。そして意外なことに、日差しやエアコンによる頭皮の乾燥も皮脂を増やす原因となるのです。ストレスや疲れをためない生活習慣と頭皮環境を整えるヘアケアで、皮脂の分泌を抑えて不快なにおいを撃退しましょう!

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