東京新聞の記者の望月衣塑子さんは「政府が国民のほうを向いていない」と指摘したうえで、こう語る。
「菅首相には複数の閣僚などが『中止するべき』、『中止しても支持は下がりません』、『少なくとも無観客でやるべき』という提案していますが、耳を貸さない。『IOCと森(喜朗、大会組織委員会前会長)さんが観客を入れろといっているから』と周囲に語っているようです。やること全てに説得力が欠けるのは、IOCと森さんの下に国民を見ているからではないでしょうか」
政府や大会組織委員会はいま改めて国民の声に向き合うべきではないか。(AERAdot.編集部 吉崎洋夫、岩下明日香)