●カジュアル船なら5日乗船で4万円も
そもそも、クルーズ旅行は大きくラグジュアリー船、プレミアム船、カジュアル船の3つのクラスに分けられるという。ラグジュアリー船が最も値段が高く、カジュアル船は安い。プレミアム船はその中間となる。
「値段が安いから船内がチープというわけではないです。カテゴリー分けはクルー1人あたりの乗客人数で決められることが多く、要するにサービスレベルの差なんですね。一般的にイメージする何千人も乗るような豪華客船はカジュアル船。船体は小さいけど客室は広めで、クルーがマンツーマンレベルのサービスをしてくれるのがラグジュアリー船です」
くぼ氏がよく乗るのは比較的安価なカジュアル船。「時期を選べば5日乗船して4万円台という船もありますよ」と言うように、庶民でもクルーズ旅行は手の届かない存在ではない。しかも、安いといっても作りは豪華絢爛そのものだ。
「船が巨大なので、エンタメ施設も多いです。プールやシアターは当たり前。中にはメリーゴーラウンド、プールにはウオータースライダーがあったり、人工波を利用してサーフィンができる船もあるなど大人も子どもも楽しめます」
実はクルーズ旅行は、子ども連れでも楽しめるのが特徴だとくぼ氏は語る。
「日本の港を発着する船だと荷物を港まで送れるので、子連れでもすごく楽。12歳以下は無料というクルーズ会社もあり懐にも優しいです。また、船内には子どもを預けられるキッズクラブがあり、専門のクルーがいたり年齢別のプログラムがあったりと子どもは子ども、大人は大人で楽しむことも可能。外国船だと外国人も多いので、子どもが自然と英語を覚えたりもしてプチ留学のような側面もありますね」
毎晩のように行われるショー、ミュージカル、コンサートも子どもにとっては刺激的だ。さらに、万が一子どもが泣いたりしたとき、すぐに部屋に戻ることができるのも親にとってはありがたいという。
ちなみに、これらのエンタメ施設、キッズクラブ、そして朝昼晩の3食などすべて料金に含まれているため、クルーズ旅行は非常にコスパがいいのである。