――KANAMIさんも作曲する段階で、それを意識していたんでしょうか。

KANAMI そういう話はSAIKIや小鳩とはしていました。基本的にお給仕は4つのセクションに分けて構成しているのですが「2セクション目や3セクション目の起点で入れられる曲が欲しい」という要望もあったので、お給仕の流れを考えて曲を作った部分もあります。ミドルテンポの曲は自分がやってみたかった雰囲気や世界観でもあるので、新たなチャンレンジをしている曲も多いんです。

KANAMI(ギター)撮影=加藤夏子
KANAMI(ギター)撮影=加藤夏子

――特に今までにないようなチャレンジをした曲はどれですか?

KANAMI 令和が発表されたときにデモを作った「At the drop of a hat」は、サンプリングを使ってきらびやかな雰囲気を出したり、生音だけじゃなくて打ち込み感が出してみたりと、今までのBAND-MAIDではやっていなかったアプローチをしています。令和になって、日本も新たな時代になるし、私たちも新しい世界観を出したいと思って。「PAGE」も同じようなアレンジに挑戦しました。

AKANE ドラムも「At the drop of a hat」と「PAGE」は打ち込みの音色と生音を合わせたので、今までにない感じに仕上がりました。「PAGE」では初めてバスドラムを使わずにレコーディングをして、後でバスドラムの音を重ねるというMIXにしたので斬新でした。あと、「輪廻」という曲はツインペダルをBPM190でイントロから踏むという過酷な曲で(笑)。毎回、アルバムやシングルを出すたびに新しいことに挑戦しているなという実感があります。

AKANE(ドラムス)撮影=加藤夏子
AKANE(ドラムス)撮影=加藤夏子

MISA 私は初めての試みとしては、「Blooming」はイントロのフレーズをKANAMIに送って採用されたことかな。ベースでいえば、全曲にわたってベースラインをかなり動かすようになったこと。今回はアルバムを作る期間が長かったので、じっくりと1曲1曲と向き合ってフレーズを作れました。そこで、動きたくなるフレーズを詰め込んでいたら、こんなに大変になって、後で後悔しました(笑)。特に、「Dilemma」は動きまくっているので、一番大変な曲です。

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