SAIKI(ボーカル)撮影=加藤夏子
SAIKI(ボーカル)撮影=加藤夏子

――昨年は12月にニューアルバム『CONQUEROR』が全米ビルボード・チャート3部門のにランクインしたり、9月のアメリカ公演も全てSOLDOUTになったりと、ここ数年は海外からの評価もうなぎ上りです。

小鳩 本当にありがたいですっぽ。毎年ヨーロッパツアーをやらせていただいて、昨年で3回目。アメリカツアーでは昨年初めて北米に行ったのですが、そうして回数を重ねるにつれて規模も大きくなったことで、自分たちの曲が世界に広がっている感じがします。海外でも「お帰り」と言ってくれるご主人様(男性ファン)やお嬢様(女性ファン)が増えました。曲を一緒に歌ってくださるかたもすごく多くて、「日本語上手だな~」と思いますっぽ。

――3rdアルバム『CONQUEROR』は勢いで押す激しい曲だけでなく、表現力が求められるミディアムテンポの曲が増えた印象です。何か理由があるのでしょうか。

小鳩 前作までは、まずは勢いがあるところを世間で認めてもらわなければみたいなところがあったんですが、この2年間で表現できる曲の幅も広がって、すごく成長できました。今ならミドルテンポの曲でも勝負できるという自信が生まれたことは大きいかもしれないですっぽ。また、お給仕中に、ご主人様とお嬢様を見ているとBAND-MAIDは激しい曲ばかりなので、結構疲れてしまう姿がちらほら見られまして(笑)。

SAIKI 前は「そんなの関係ねえ」っていう考え方だったんですよ(
笑)。とにかく私たちのペースについてきてという感じで。でも、自分たちの技術も向上して、5人だけで会場の雰囲気を作れるようにもなった。速い曲でお客さんと盛り上がるだけでなく、ミドルテンポでもいい空気感が作れるだろうし、そうなりたいという思いを込めた結果が今回のアルバムなんです。

小鳩 どうしたらもっとお給仕がよくなるかと考えたときに、お客さんに寄り添った曲や一緒にシンガロングできるような楽曲があったほうがいいねということで、曲が増えていきましたっぽ。

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