新しい年が始まり、学校や会社でもご挨拶の機会が多い時期です。身だしなみは大丈夫でしょうか?新品でなくとも、丁寧にお手入れされた衣類は、着る人も気持ちがよく、また見る人にとってもきちんとした印象を与えます。

今回はセーターのお手入れ、特に毛玉を取る方法に注目してみたいと思います。簡単にできるので、ぜひチェック、トライしてみてくださいね。

専用の道具で♪

☆毛玉取りブラシ

簡単にきれいにできる方法といえば、やはり専用に作られた道具が一番です。衣類の繊維の方向に沿って、軽く撫でるようにブラッシングをしましょう。軽く繊維を伸ばしながらやると、簡単にきれいになります。同じ箇所を何度もやったり、力を入れすぎないように注意しましょう。

☆毛玉取り器

男性の電気シェーバーのような構造で毛玉を簡単に取ることができます。カッターと生地との高さを選べたりするものも多く、ストールなどの面積の大きなものも簡単です。ただ、やり方を間違うとカッターで生地を傷つけてしまうことも。仕上がりはとてもきれいで、スッキリしますが、構造的には繊維を切り取っていく方法なので、だんだんと生地が薄くなっていきます。アンゴラやモヘアなどの毛足の長い繊維には、どちらかといえば不向きです。

☆ セーターストーン

日本であまり馴染みがありませんが、アメリカなどでは一家にひとつは当たり前、と言ってもよいほどに一般的です。セーターの毛玉取りを目的に考えられた天然の軽石です。セーターだけでなく、フリースやスエードなどの様々な素材に使えて、表面をきれいに整えてくれます。摩耗しますが、繰り返し使うことができます。

専用の道具が一番、簡単にきれいにしやすいです
専用の道具が一番、簡単にきれいにしやすいです

家にあるものを活用♪

☆食器用スポンジ

食器用のスポンジを2種類ご紹介します。まずは、よくある一般的な食器用スポンジ、片面に鍋などの焦げ落とし用のナイロンたわしが付いたものです。スポンジ部分があることで持ちやすく、また力加減を調節してくれます。やり方はナイロンたわしの方で軽く撫でるだけ。出先で気になった時にお手入れできるので、小さく切って携帯してもいいかもしれません。毛足が長いモヘアなどを着ている時に、濃色の洋服に毛がたくさん付いてしまって困った経験はありませんか?そんな時にも重宝しますよ。

もう一つは目の粗いスポンジです。これも、優しくブラッシングするように撫でると、簡単に毛玉を取ることができます。ウールコートなどの硬めの生地の衣類に特におすすめで、スポンジがブラシの毛の役割をしてくれて、繊維をほぐして毛の流れをきれいに整えることができます。

☆歯ブラシ

使い古した歯ブラシの活用方法には様々あり、驚かされることが多くありますよね。これもそのひとつです。やり方は簡単で、大きな毛玉は巻きつけるように歯ブラシで絡めとり、小さなものには軽くこするようにすると簡単に取れます。毛玉の数がそれほど多くない時におすすめです。ピンポイントで狙って取り除くイメージです。

☆ハサミ

毛玉をひとつずつ丁寧に切り取っていきます。コツは生地とハサミを平行にして、毛玉のキワで切っていきます。繊細な素材などはこの方法が一番、ダメージが少なくて済みます。

☆T字カミソリ

生地を少し伸ばしながら、優しく撫でるように取っていきます。生地を切ってしまわないように、注意が必要です。平らな場所で行いましょう。生地の凹凸や縫い目など、段差のある箇所は避けたほうがよいでしょう。

毛玉をできにくくするコツ

☆着用後

着用後は洋服用のブラシで軽く撫でるようにブラッシングをしておきましょう。埃を落とすだけでなく、絡まった繊維をほぐすことができます。また連続して着用せずに、休ませましょう。空気を含むことで、繊維が固まってしまうのを防ぐことができます。

☆洗濯で

自宅で洗うことができるニット類などは、弱水流の洗濯機で洗うことができます。洗濯表示をきちんと確認しておきましょう。裏返しにして、ふんわりと畳んでちょうどよい大きさのネットに入れてから、洗います。おしゃれ着用の洗剤や柔軟剤などを使うと毛玉ができにくくなります。

☆その他

冬はどうしても重ね着をしますよね。コートにマフラーなどを巻くことも多いでしょう。その際は、素材とサイズに気をつけましょう。毛玉は基本的には摩擦によってできます。リュックやカバンなども衣類との摩擦を起こします。毛玉ができにくい素材は綿や麻、シルクなど、滑りやすい素材。体に沿ってぴったりしたものよりも、ややゆったりめで重ね着していくと毛玉を軽減することができます。

また、毛玉防止スプレーを使うという方法もあります。毛玉の原因のひとつ、静電気を防ぐ効果があります。静電気防止スプレーでも代用可能です。

重ね着は素材とサイズを考えて
重ね着は素材とサイズを考えて

参考

リネットマガジン

お手入れされた衣類で印象良く
お手入れされた衣類で印象良く