■奥山由之(おくやま・よしゆき)


1991年/東京都世田谷区に生まれる。小学生時代はサッカー少年だった。家ではときどき家族の「演劇会」が開催され、きょうだい4人でソファの後ろに隠れて、紙で作った人形でオリジナルの劇をやった。
2004年/腰痛でサッカーを断念。「ウォレスとグルミット」のアードマン・スタジオが手がけたクレイアニメーション「チキンラン」に触発され、クレイアニメーション作りに熱中する。
07年/実写映画を作りはじめる。16歳で全国の高校生の映画コンクール「映画甲子園2007」で最優秀作品賞を受賞。
09年/慶應義塾大学法学部に入学。写真を撮り始める。
11年/「Girl」で第34回「写真新世紀」優秀賞を受賞。
12年/写真集『Girl』を発表。初個展「Girl」を開催。「くるり」のツアーに2カ月密着し、CDジャケットを手がける。
13年/大学卒業後、大手広告会社に入社。だが「自分のやるべきことは写真だ」と2カ月半で退社する。
15年/サカナクションのミュージックビデオ「スローモーション」の監督・編集を手がける。雑誌「GINZA」が奥山由之特集を組む。
16年/写真集『BACON ICE CREAM』などで第47回講談社出版文化賞写真賞を受賞。パルコミュージアムで初の大規模個展開催。バンド・never young beachの安部勇磨と出会い、友人となる。同バンドの「お別れの歌」のミュージックビデオを小松菜奈主演で制作。
17年/ファッションブランド「GU」のTVコマーシャルを監督。写真集『As the Call, So the Echo』『君の住む街』を発表。写真展「君の住む街」は10日間で約8万人を動員。
18年/写真集『POCARI SWEAT』『Los Angeles/San Francisco』を発表。
19年/3~4月、キヤノンギャラリーSで「白い光」展を開催。3月、雑誌「SWITCH」で奥山由之特集。

■中村千晶 
1970年、東京都生まれ。新聞社の契約記者を経てフリーランスに。雑誌やウェブを中心に映画記事や人物インタビューを手がける。本欄では神足裕司、増原裕子、深田晃司、キムラ緑子などを執筆。

※AERA 2019年6月24日号

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