夏の季節野菜は、ビタミンやミネラルが豊富で夏バテ防止に積極的にとりいれたいですね。
さて、夏野菜のお花たちは、キュウリやトマトは元気な太陽の光を凝縮したような黄色いお花だったり、ナスのは高貴で品のある紫のお花だったり、ししとうの白のお花も可憐でかわいかったり、なかなか見ごたえがあります。
さてこのお花は?オクラです。本日は、次々とハイビスカスのような花をさかせ実をつけていく夏野菜の一つ、別名陸蓮根(おかれんこん)とも呼ばれるオクラについてよもやま話をみていきます。

ハイビスカスや芙蓉に似たお花!?何のお花かわかりますか?
ハイビスカスや芙蓉に似たお花!?何のお花かわかりますか?

原産地はアフリカ!

オクラは真夏の暑い頃に次々と花を咲かせ実をならすことから、アフリカでは結婚する花嫁に対して、「オクラのようにたくさん子供をつくってね」という言いまわしがあります。それくらいアフリカでは生活に密着した野菜だということでなのでしょうか!
英語でもオクラは「okra」とよばれ「オクラ」の語源は西アフリカの言葉だというのが定説です。しかし、西アフリカのどの国の言葉が元になっているのかは分かっていません。奴隷として強制移住させられた人々によって、北米にまず伝えられ、世界に広がっていきました。
フランス語でオクラは「ゴンボ」ですが、これはアンゴラ(Angola)でオクラを意味する「キンゴンボ」という言葉が語源になっています。米語になると転じて「ガンボ」になり、アメリカ南部のオクラが使われる代表的ケイジャン料理の名前にもなりました。一度たべてみたいですね!

写真はアメリカの煮込み料理「ガンボ」ではなく、夏野菜カレー!
写真はアメリカの煮込み料理「ガンボ」ではなく、夏野菜カレー!

萌え断!様々な料理にとりいれよう!

陸蓮根といわれるだけあり、「オクラ」は5角形でできていて、カットしたときの形も魅力。丸い島オクラも美しいシェイプですね。日本では、さっとゆがいたものをお浸しや和えものにしたり、汁物の具にしたりと夏の一品として大活躍です。
アメリカのガンボやインドのオクラカレーなどでも、「オクラ」は定番です。新鮮な「オクラ」は、産毛のような毛が生えていているようです。ビタミン類も豊富で、独特のぬめりは食物繊維で整腸作用も期待できます。

オクラの花に似ている「とろろ葵」!花を頂き実は食べられない⁉

「とろろ葵」は、オクラに似た花を咲かせることから「花オクラ」「とも呼ばれています。
原産地は中国で、この植物から採取される粘液はネリと呼ばれ、和紙をすく際の糊(のり)として利用されています。そのほか蒲鉾や蕎麦のつなぎ、漢方薬の成形などに利用されています。とろろ葵の花は、初秋に咲き一日花で夕方の早い時間に閉じます。また食用のエディブルフラワーなので、サラダやお浸しなど、ドレッシングやポン酢でいただくことができます!

とろろ葵
とろろ葵

暑い日が続きます。夏野菜に、目から口からパワーをいただき乗り越えていきましょう!