次の日曜日はもう4月。新年度が始まると学校へ入学、新たな職場へ異動・転勤する方が多くなり、中にはご主人と一緒に引っ越し……という方も多いことでしょう。さらに、自分の日常に変化はなくても、新しい人と出会う機会も増えますね。そんなとき「自分の第一印象ってどんな感じなの?」と考えたことはありませんか。
もし自分のイメージを少し変えたいと思っている人であれば、この季節が絶好のチャンス。第一印象のよしあしは顔や髪でほぼ決まるので、まずはヘアスタイルの“プチイメチェン”にチャレンジしてみませんか?

ヘアスタイルから抱かれる一般的なイメージとは

髪のアウトライン(ヘアスタイルの輪郭)によってその人のシルエットが決まり、それが顔そのものに大きく影響するため、ヘアスタイル次第で見た目(印象)がまったく違ってきます。
男性の場合、刈り上げ、ツーブロック、ナチュラルウエーブなど、短髪ながらも様々なスヘアタイルがあります。女性の場合もショート、セミロング、ロングヘアといった長さの違いから、ストレートヘア、ウェーブヘアと千差万別のヘアスタイルがあります。
そこで「ヘアスタイルの輪郭から抱かれる一般的な印象」を整理してみると、
■ストレートヘア(男性&女性、ロング&ショートヘアでカールのないヘア)
・キチンとしていて、礼儀ただしい印象
・真面目で律儀な性格の印象
・シンプルなライフスタイルを送っている印象
■パーマヘア(男性&女性のパーマスタイルや、くせ毛をいかしたヘアスタイル)
・快活&行動力がある印象
・個性的かつ大胆な性格の印象
・くせ毛をいかしたヘアでは、ナチュラルでオシャレな印象
■カールヘア(女性の巻き髪スタイルやパーマヘア)
・身だしなみに気を配っている印象
・上品でフェミニンな印象
・柔和な性格の印象

同じ顔立ちでも、ヘアスタイルの輪郭が違うだけで印象はまったく違ったものに
同じ顔立ちでも、ヘアスタイルの輪郭が違うだけで印象はまったく違ったものに

髪型だけでなく、髪色も印象に大きな影響が!

次に、ヘアカラーが与える印象を整理してみましょう。
■暗め(黒または暗めのブラウン)
・真面目で清楚な印象
・知的で大人っぽい印象
・顔の輪郭が引き締まりクールな印象
・神秘的かつエレガントな印象
■明るめの茶髪(明るいブラウンほか)
・華やかで元気、若々しい印象
・オシャレで個性的な印象
・メイクやファッションなどでアンバランスさが際立つことも
・髪の健康状態が傷んでいるときはマイナスの印象も
ここまで「髪のカタチ」と「髪の色」が与える印象を整理してみましたが、よく言う「ヘアスタイル」とはこの二つの組み合わせによるもので、第一印象はこの組み合わせによって違ってきます。例えば、
■ストレート+暗めのカラーであれば「真面目でクールそう」という印象に
■カールヘア+明るめであれば「若々しくて上品そう」という印象に

4〜5が基本的な日本人の髪の色(カラー)でこれを「暗め」と言います
4〜5が基本的な日本人の髪の色(カラー)でこれを「暗め」と言います

全身のバランスと髪型がマッチした時、「似合っている」と思われる

ただし、単にヘアスタイルを変えれば第一印象がよくなる……というものではなく、好印象を与えるヘアスタイルは、その人に似合っているかというバランスによって大きく左右されます。
多くの人がヘアスタイルを決めるとき、自分の好きなスタイルやカラーを主観で決めることが多いと思うのですが、「似合っている」の判断は客観的視点によるもの(自分ではなく周囲が判断するもの)。
単に鏡に映る肩から上だけの姿を見て髪型に決めても、顔型、身長、体形、メイク、ファッションとのバランスがとれていなければ、「なにか変だ」「バランスが悪い」という印象になってしまい、ときにはマイナスイメージを抱かれることも。
では、■「似合っている」と思われる要素とは?
・顔の型(頭の形)と髪型のバランス
・身長や体形と髪型のバランス
・メイクやファッション性と髪型のバランス
・仕事をはじめとするライフスタイルと髪型のバランス
・顔の長さ1 : 髪の長さ1.618の黄金比

髪型と全身のバランスがとれているか判断できないときは……

女らしい髪型はやっぱり長髪……という固定観念のもと、ロングヘアを維持している女性がいたとします。でも、もしその人が低身長なら「バランスが悪い」という印象になることもあるのです。これは身長140cm〜150cmの女性がマキシスカートを着用したときにシルエットバランスが崩れてしまう……。あるいは、高身長の人が丈の短いワンピースを着たときに、子どもっぽいシルエットになってしまう……といったことと同様に、全体のシルエットバランスがちぐはぐになることに似ています。
もちろん「低身長の人はロングヘアが似合わない」「高身長の人は丈の短いワンピースが似合わない」「◯◯の仕事だから髪型も◯◯がいい」「◯歳だから◯◯の髪型や髪色が好ましい」と、型にはめて考える必要性はありません。
昨今、髪に関する厳しくて古い校則の是非が問われていますが「黒髪がよくて、茶髪はダメ」「長い髪はひとつにまとめる」といった校則に対する議論とは別に、「なにか変だ」「バランスが悪い」という感覚は、「この人は客観的に自分のことを見られていないかも?」という先入観を相手に抱かせる一例としてとらえてください。
そうしたマイナスの第一印象を回避するには、美容院に行った際にプロのヘアスタイリストや美容師に客観的アドバイスを求め、そのアドバイスを参考にすることもバランスを鑑みた「プチイメチェン」のひとつになるはずです。