三浦監督(写真/日刊スポーツ)
三浦監督(写真/日刊スポーツ)
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昨年日本一に輝いたDeNAが苦しんでいる。13日のヤクルト戦(神宮)で、筒香嘉智が6回に7号3ランを放つなど計4発の本塁打で11得点を奪って連敗を4で止めたが、借金5を抱えている(13日時点)。4位の中日、5位の広島は2ゲーム差につけており、CS進出は楽観視できない。

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「昨年はCS、日本シリーズと短期決戦を勝ち抜いて日本一に輝きましたが、レギュラーシーズンは3位です。今年は投打共に充実した布陣で優勝候補に挙げる声が少なくなかったですが、攻守で詰めが甘い課題が改善されていない。個々の打者の能力が高いので派手に打ち勝つときがありますが、そんな試合は続かない。野球の質を高めないと優勝争いに絡むのは厳しいです」(スポーツ紙デスク)

勝利の女神は…

 細部にこだわらなければ、勝利の女神は微笑まない。サヨナラ負けを喫した12日のヤクルト戦(神宮)が、象徴的な試合だった。記録に現れない守備のミスで試合の流れを相手に明け渡した。2回無死一、二塁で長岡秀樹の中飛に、一塁走者・北村恵吾がタッチアップでガラ空きだった二塁へ。二塁手・林琢真がベースカバーに入れば防げる進塁だった。1死二、三塁とピンチが広がり、古賀優大の遊ゴロで三塁走者・村上宗隆が本塁生還。「タラレバ」だが、一、三塁の状況だったら併殺打で無失点に切り抜けられた。打線も再三の好機で効果的に得点が奪えず、同点で迎えた9回無死一、二塁の好機も策を講じずに勝ち越せない。直後に中川虎大が無死一塁で、村上宗隆に初球の直球でバックスクリーンにサヨナラ弾を浴びた。

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