
数十年ぶりの同窓会での再会が思わぬ人生の岐路に――。そんなエピソードを募集したところ驚くような現実も寄せられた。
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先日、都内の50代の自営業男性と記者が雑談していると、ふいに故郷の同窓会の話題に飛んだ。
「自分でも意外だったんですが、居心地がいいんですよ」
こう打ち明けた男性は兵庫県神戸市出身。中高一貫の男子校出身だ。聞くと、数年前に突然、中高時代の同窓会の案内状が届き、参加してみるとすぐに打ち解け合って、それ以来、東京と神戸で毎月のように飲み会を重ねているという。
「50代にもなるとお互い先が見えているし、それなりに多士済々で、ここまでよくやってきたなって互いに励まし合えるんです」
歳をとるとあまり良いこともないように思われるが、こういうのは50代になったご褒美の一つなのかもしれない。さまざまな業界の人材が集まれば、ビジネス上の人脈構築にも役立ちそうだ。そこで、AERAのアンケートで「数十年ぶりの同窓会での再会」をテーマに体験談を募ったところ、ユニークなエピソードが寄せられた。
同学年のLINEグループ
目立ったのは、同窓会がその後の人生の好循環につながった、というポジティブなエピソード。卒業して30年目に地方の公立女子高の同窓会の幹事になり、準備段階から参加した経験があるという東京都のフリーランスの女性(53)は「幹事の1人が近所に住んでいることが分かり、今は月いちでご近所のカフェを一緒に開拓しながらランチしたりお茶したりしています」と打ち明ける。
故郷を離れて都内で暮らす身には、ひときわ貴重な再会になったようだ。
「縁もゆかりもない土地で、まるで地元に戻ったかのような安心感を持ちながら毎回楽しくお話しています。同窓会をきっかけに、同学年のLINEグループも立ち上げました。皆でコミュニケーションを取り合い、つながりの大切さを日々実感しています」