
家族制度や識字率、出生率に基づいて現代政治や社会を分析し、「ソ連崩壊」「米国の金融危機」などを予見したフランスの歴史家エマニュエル・トッド氏。AERA DIGITALでは近年の世界情勢、とくにトランプ大統領再就任による影響、ロシアによるウクライナ侵攻についての同氏の考えを掲載してきました。ここでは6本の記事をまとめて紹介します。
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①「トランプ大統領は失敗するだろう」 エマニュエル・トッドが示す「経済問題」「ドル覇権」二つの根拠
https://dot.asahi.com/articles/-/250185
今年1月に行われた独占インタビューの1回目。圧倒的な強さでアメリカ大統領に再就任したトランプ氏。注目すべきは「トランプがいかに勝利したか」ではなく「ハリスがいかに敗北したか」であると語ります。また、アメリカが抱える二つの問題について「トランプは結局何もわかっていない」と指摘します。
② エマニュエル・トッドが語るトランプ就任後の世界 同盟国アメリカが脅威になる日「SFの話ではない」
https://dot.asahi.com/articles/-/250187
今年1月に行われた独占インタビューの2回目。「米国を第一」に掲げるトランプ大統領は、再就任した直後から大統領令を頻発。その後も高関税を取引材料に、相手国や市場を振り回しています。世界はこれからどうなっていくのでしょうか。
③ ウクライナ戦争終結時に二つのショック エマニュエル・トッド「敵はロシアなのか、それともアメリカなのか」
https://dot.asahi.com/articles/-/250525
今年1月に行われた独占インタビューの3回目。ロシアによるウクライナ侵攻開始から2月24日で丸3年。「この戦争の真の対立はアメリカとロシアなのです」と語るトッド氏。トランプ大統領の再就任で両国の争いはどこへ向かうのでしょうか。
④ アメリカは「戦争が必須と考える国」トランプ大統領は変えられるか エマニュエル・トッドが語る世界の問題
https://dot.asahi.com/articles/-/250526
今年1月に行われた独占インタビューの4回目。事態が刻一刻と変化するロシアによるウクライナ侵攻。そして、中東・ガザ地区。この世界の中で生き残っていくために日本はどうすべきなのかという問いに対し、トッド氏は本質的な提言をします。
⑤ 日本をフランスが救う? 歴史人口学者エマニュエル・トッドの提言「出生率を高めるには経済的合理主義から脱するべき」
https://dot.asahi.com/articles/-/191210
ジャーナリストの池上彰氏と2023年に行った対談から。もしアメリカが崩壊したとき、同盟関係である日本は何をすべきなのか……。池上氏のそんな問いに、トッド氏は三つの選択肢を示します。
⑥ 世界屈指の知識人エマニュエル・トッドによる主張 現代は「第二の植民地時代」である
https://dot.asahi.com/articles/-/215217
2024年2月発売の新書から。ウクライナ戦争の現実を直視し、「私たちのシステムは、もはやダイナミックな民主主義ではなく、消えゆく民主主義なのです」と語るトッド氏。その真意とは?
(AERA編集部)

