映画「海猿」に出演し、巡視船「おき」から訓練を見守る三浦翔平。茶髪で日焼けした肌にはヤンチャ感が残る=鳥取県境港市竹内町 2010年8月12日
映画「海猿」に出演し、巡視船「おき」から訓練を見守る三浦翔平。茶髪で日焼けした肌にはヤンチャ感が残る=鳥取県境港市竹内町 2010年8月12日

結婚7年で息子は5歳に

 のちに妻となる俳優の桐谷美玲も、出会ったばかりの10代の三浦について「ギラついていて、なんかトゲが出まくってるぞ!ってタイプ」(日本テレビ「DayDay.」2023年6月29日放送)と評しているが、結婚後に三浦も心を入れ替えたようだ。

「桐谷とは18年に結婚、その後第1子が誕生しましたが、当時、家族を持ったことで独身の時より2倍、3倍頑張らなければいけないと話していたのが印象的です。自分の帰る場所である家庭を守っていく決意を表明していました。第1子が誕生した20年は、三浦にとって転機の年となりました。ドラマ『M 愛すべき人がいて』で民放ドラマ初主演を飾ったのです。同ドラマで三浦は、浜崎あゆみの育ての親である松浦勝人氏をモチーフにしたプロデューサー役を演じましたが、その突き抜けた演技で大きな話題を呼びました。さらに2021年には『あのときキスしておけば』やドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』と立て続けに三枚目に挑戦。役者として一皮むけたと話題になったのです」(前出の民放ドラマ制作スタッフ)

「ハコヅメ」で三浦は、パーマ姿で天性の人たらしというポンコツ刑事を演じたが、当時SNS上では、「三枚目のほうがメチャクチャいい感じ」「格好つけている三浦翔平はあまり好きではなかったけど、コメディーの彼は好き」と、称賛の声が目立っていた。そして「光る君へ」では、貴公子から“呪詛チカ”(呪詛を繰り返した伊周につけられた愛称)へ闇落ちする様を演じきり、さらに評価を上げた。今春のドラマ『天久鷹央の推理カルテ』では、主演の橋本環奈と共演し、バディ役となる真面目な内科医役を熱演。今ではキワモノものからキーパーソン役まで幅広い役柄を演じられる役者として重宝されているようだ。

「プライベートでは、桐谷や子どもとの仲睦まじい様子がたびたびSNSで公開されていますよね。先日も7回目の結婚記念日と息子の5歳を迎え、桐谷とワイングラスで乾杯するほっこり写真を投稿していました。以前、桐谷が第1子の妊娠報告をした際は、それに被せるように自身の“ポッコリしたお腹”をポストして『お腹も少しずつ大きくなってきました』とコメントをつけておどけるなど、気取らない日常の姿に癒されるファンも多いようです。バラエティで以前、三浦は夫婦円満の秘訣を語っていたことがあるのですが、『夫婦になると恋人から家族になるので、基本的に男性側は引きなさいと。そうすれば揉め事はあんまり起こらないかな』と明かしていました。今ではすっかりいい夫、いいパパとしてのイメージが定着しています」(前出の週刊誌記者)

次のページ 役や演技に貪欲に