
空前の大ヒットを記録している映画「国宝」だが、同作に出演している女優の森七菜(23)に注目が集まっている。本作は吉沢亮演じる歌舞伎役者になった主人公が人間国宝に登り詰めるまでの半生を描き、森は落ち目になったときの主人公をけなげに支える女性という役どころで、作中では体を張ったベッドシーンも披露している。その艶やかな演技にSNS上では、「重厚な邦画に出てもぜんぜん浮いてない」「森七菜さんも美しくて艶かしかった」など、称賛の声が目立っている。
2017年に女優デビューを果たし、19年公開の大ヒットアニメ映画「天気の子」でヒロイン役の声優を務め、注目を集めた森。20年放送の「この恋あたためますか」(TBS系)では連続ドラマ初主演も果たした。かつての森は、親しみやすさのある少しあか抜けない素朴さが魅力という印象だった。しかし最近では、自身のインスタグラムで「国宝」の告知とともに、肩出しの黒いドレスを着た写真を公開し、大人っぽくあか抜けた姿を掲載。今後はそうした路線に進んでいくのだろうか。
「森さんは最近、演じる役柄でもしっかりとした大人の役が目立っています。6月公開の映画『フロントライン』では、新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船を舞台に、船内で乗客たちの不安を和らげようと奮闘するクルー役を好演。外国人の乗客と日本人医師たちの通訳も引き受ける頼りがいのあるキャラで、流暢な英語も披露していました。また、2月に公開された映画『ファーストキス 1ST KISS』では、主人公とともに働き、年下ながら主人公に的確なアドバイスを送る美術スタッフという役どころを演じていました。これまでの印象とは裏腹に、そうした大人っぽいしっかり者の役柄もこなせるようになっています」(民放ドラマ制作スタッフ)
一方、プライベートではワイワイと騒ぐタイプではなく、「1人が好き」というのも彼女らしい。「広瀬すずの『よはくじかん』」(TOKYO FM、24年3月2日放送)では、パーソナリティーの広瀬から休日の過ごし方について質問され、外には出ずに家でリアリティーショーを見ているインドア派だと告白。続けて広瀬が「ご飯とかは?」と聞くと、森は「友達そもそも多くなくて……」と漏らしていた。
「プライベートについて『1人行動が多い』と昨年トーク番組で明かしていました。外出するときは絶対に1人で、カラオケも単独で行くそうです。その理由については『自分が人とうまくしゃべれないことを知っているから』と言い、人と会うと緊張しすぎて笑うのも戸惑ってしまうとか。そんなエピソードから、対人コミュニケーションはあまり得意ではないことがうかがえますが、まだ20代前半なのに“お一人様”を満喫していて、私生活ではかなり老成しているようですね。これが成熟した、大人びた雰囲気につながっているのかもしれません」(同)