
「どっちなんですかね(笑)。ただ先輩に言われて、なるほどと思った言葉があったんです。『奈緒さんには極端に性別や白黒を感じない。いつも中間に立っている感じがする』って。たしかに私、極端なものを怖くて選び切れないところがあって、すべてにおいていつも中間のところを選びがち。役で極端なキャラクターを演じることで、そんな自分を知ることも多いですね」
こんなにも振り幅がある、さまざまな役をもらえるのも、
「たぶん、自分のなかであんまり振り切った部分がないので、かえっていろいろな役で印象を変えてみたいと思っていただけるのかもしれないですね」
趣味を1カ月で区切る
長い休みができたときは、「ちょっと自分が住んでいる場所を離れて」、旅することが多いという。
「ちょっとした休みのときは、散歩をしたり、運動したり……。趣味がすごく多いので、そのときにやりたい趣味がもう常に溜まっている状態なんです。それを整理しようと、趣味を1カ月で区切ることが多くて、例えば今月だと、運動が趣味とか(笑)。それもボクシングだったり、ピラティスだったり、プールだったり」
ちなみに次の月は、英語の勉強を趣味にしようと考えているそうだ。
「オハイオ州に暮らす桂子さんに、いつかもう一度会いに行きたくて。それまでに英語を頑張ろうと思っているんですよ」
レタス頭あり、癒やしの先輩あり、そして無限の余白が広がる俳優・奈緒さんから目が離せない。
(ライター・福光恵)
※AERA 2025年8月4日号より抜粋
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