ただムードで苦しんでいると、A、B、Cのような気持ちになると思います。
なぜなら、漠然と苦しんでいると、具体的な方法が浮かばないからです。
漠然とした悩みは、漠然とした苦しみを生みます。
僕が以前、この連載で「悩んでいることと考えることを区別する」と書いたのをご存じではないですか?
僕からすると、かなさんは、ずっと悩んでいて、考えてないと思えます。考えるとは、とても具体的なことです。「私のような人間が生きていく術がいまの世の中に残されているのでしょうか」と問われていますが「私のような人間」は、所属する世界によって、評価が違ってきます。
厳しい職場にいる「私」と、のん気な友人関係の中にいる「私」と、否定しかしない人間関係の中にいる「私」では、「私のような人間」の評価は全然違うでしょう?
でも、かなさんは、とにかく、世界を漠然と「暗い」「厳しい」「つらい」と捉えていて、漠然と苦しんでいると僕には思えます。
かなさん。
どうですか。悩まず、考えるために、「今、自分が直面していること」を具体的にひとつひとつ書いてみませんか。具体的に記述していくことで、きっと世界は明確になっていくと思います。
これが僕のアドバイスです。
こちらの記事もおすすめ 罵倒を繰り返す母の「感情のゴミ箱」だった54歳の女性 母と距離を取るという判断に、鴻上尚史が「大正解」とエールを送った理由とは