
「女の人生を決めるな」
一方、つめかけたアンチは、プラカードなどを持って参政党が掲げる「日本人ファースト」や神谷代表の発言などについて抗議の意思を示していた。そして神谷氏の演説の終盤には「帰れコール」を浴びせていた。
「女の価値を産む産まないで決めるな」「わたしたちは差別に抗う」という2つのプラカードを持っていた都内の50代女性はこう話す。
「神谷氏は『高齢の女性はこどもを生めない』と発言しましたよね。女の人生をお前たちが決めるなと言いたい」
神谷代表はこの日の演説で、アンチについても言及。「彼らにもいつか『参政党があってよかった』と言ってもらえるようにしたい。そんな政治をみなさんとやりたいんですよ」と述べた。
そして最後は聴衆とともに「1、2、参政党」の大合唱で締め、終了後は「アンチの皆さんも気をつけて帰ってくださいね」と余裕も見せていた。
「日本人ファースト」を掲げる参政党は、排外主義との批判を浴びている。また、選挙期間中に神谷氏は「高齢の女性は子どもが産めない」のほかにも、「(公務員を対象に)極端な思想の人たちは辞めてもらわないといけない。これを洗い出すのがスパイ防止法です」「宮城県は水道を民営化し外資に売った」などと発言するなど、その言動は物議を醸していた。
(上田耕司)
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東京選挙区ではこのほか、共産の吉良佳子氏、れいわの山本譲司氏、無所属の吉永藍氏、無所属の土居賢真氏、諸派の藤川広明氏、社民の西美友加氏、保守の小坂英二氏、諸派の峰島侑也氏、自民の武見敬三氏、立憲の奥村政佳氏、国民の牛田茉友氏、諸派の酒井智浩氏、諸派の福村康広氏、諸派の桑島康文氏、諸派の渋谷莉孔氏、国民の奥村祥大氏、諸派の吉田綾氏、自民の鈴木大地氏、立憲の塩村文夏氏、無所属の吉沢恵理氏、諸派の市川たけしま氏、公明の川村雄大氏、維新の音喜多駿氏、無所属の平野雨龍氏、無所属の山尾志桜里氏、諸派の千葉均氏、無所属の増田昇氏、諸派の辻健太郎氏、諸派の早川幹夫氏、諸派の石丸幸人氏、無所属の高橋健司氏が立候補している。
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