
参院選の投開票を翌日に控えた19日、東京・芝公園で、東京選挙区に参政党から立候補のさや氏(43)や神谷宗幣代表(47)らが演説を行った。日本人ファーストを掲げる参政党は参院選での躍進が伝えられる。会場となった芝公園は、最後の訴えを聴こうとする人や、参政党への抗議活動を行う「アンチ」らで埋め尽くされた。
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15議席程度の獲得が確実
前日に関東甲信越地方が梅雨明けし、うだるような暑さの中、会場には約2万人が詰めかけた。
元航空幕僚長の田母神俊雄氏や経済評論家の三橋貴明氏らが応援演説をおこなった後、比例代表の立候補者が演説。その後、登壇したさや氏はこう訴えた。
「私たちは経済の効率ばかりを優先して本当に大事なことを置き去りにしてきました。大事なことを忘れたために結局は経済も失っているんですよ。本当に大事なのは私たちの先人の声。そして声を上げられない子どもたちの声。そしてこれから生まれてくるであろう次の世代の声。全部を救い上げる政治をしなきゃいけない」
朝日新聞社の情勢調査(13、14両日に実施)によると、定数6に欠員補充(任期3年)1を加えた7つの議席を全国最多の32人が争う東京選挙区で、さや氏は他候補を引き離している。そのさや氏は演説の最後をこう結んだ。
「絶対、今日という日を忘れません。今まで生きてきて一番幸せな日です。明日必ず勝利を手にして、私をみなさんのお母さんにしてください。日本人のために働くお母さんにしてください」
続いて演説に立った神谷代表は、「明日、われわれは20議席を獲得したいわけですよ」と獲得議席の目標を口にした。
各種報道や取材を総合すると、参政党は比例代表と合わせて15議席程度の獲得が確実な情勢になっている。非改選の参政党の議席は1で、改選分とあわせて20議席弱となる見通しだ。神谷代表は選挙中、参院選の目標議席を当初の「6」から「20」に引き上げると表明。予算を伴う法案を提出できる21議席に向けて目標を修正していた。
神谷代表は「コロナ政策の見直し法案とか、そういうのを作りたくないですか。自民党がやっている憲法の緊急事態条項を止めたいと思いませんか。そして、これ以上、税金上げてほしくないですよね。そういうことをわれわれはやりたい」と述べると、会場からは大きな拍手や歓声が沸き起こっていた