
日本人ファーストへの批判には
「私たちは先進国なのにお米が食べられない。そんなバカなことをよくやってきましたよね。エネルギーだって中東に90%依存している。国の軍事も高い、使いものにならない兵器を、たくさん買わされている。アメリカの特定の勢力が潤うように全てが作られ、私たちは自分達の食料もまかなえないようになってしまった。エネルギーも自立してない。国も守れない。この状態はおかしい」
そしてさや氏は「消費税をいくら上げても日本の景気はよくなりません。だから消費税を廃止しましょう。私たちは積極財政でしっかりと政府のお尻を叩く。こんだけ渋チンのドケチ政府のお尻は蹴り上げる。蹴り上げられてもしょうがないくらい、サボって来たんですよ」などと述べた。
聴衆からは「そうだ!」「がんばれー」といった掛け声が飛び交うなど、勢いを感じさせた。
松田氏は財務官僚だった。
「財務省は50歳そこそこで辞めました。故・石原慎太郎さんが『立ち上がれ日本』を結党したとき、石原さんの旗のもとに行きたいと、財務省を飛び出したんです。慎太郎さんにはすごくかわいがってもらいましたし、政治の師匠は慎太郎さんだと思っています」
参政党きっての政策通で、現在の肩書は「創設メンバー」。参政党が掲げる「日本人ファースト」についての批判の声に対して、松田氏はこう言う。
「外国人が急に増えすぎてちょっとこれは異常じゃないかと思う方々が多い。そういう方々の不安にストレートに応える主張を私どもはしてきた。外国人を排斥するということではありません」
参政党人気の高まりについては、保守層が自民党から離反し、その受け皿となっていった国民民主党からも離れつつあることが背景にあると分析する。「自民党の岩盤保守層にぴったりのことを言っているのがわれわれ。LGBT法案にも選択的夫婦別姓にも反対していました」
そして、続けた。
「世界中を股にかける利権集団、戦争利権、感染症利権、IT利権、金融利権、移民の利権などもある。そういうのに対抗しなければいけないとずっと言ってきた。最初は陰謀論じゃないかとみなさん思っていたんですが、トランプ大統領が我々と同じことを言い始めて世界は変わって来ている。そういうことで参政党に風が吹いているのではないかと思います」
(AERA編集部・上田耕司)
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今回の参院選の比例区の立候補は以下の通り。共産党19人、日本維新の会13人、無所属連合2人、日本保守党4人、立憲民主党22人、参政党10人、国民民主党19人、チームみらい3人、日本誠真会2人、社民党5人、れいわ新選組12人、日本改革党1人、自民党31人、再生の道9人、公明党17人、NHK党3人。
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