
18歳までおそろいの服を着ていた
幼いころから姉のことが大好きで、小中高と同じ学校へ通い、18歳までおそろいの服を着て過ごしていた。しかし、高校卒業後はそれぞれ別の会社に就職。異なる道を歩むことに、JUNKOさんは大きな衝撃を受けたという。
「就職したら、姉が自分だけの服を買ってきたんですよ。ショックでした。違和感しかなくて、『え! 違う服着るの?』『それ気持ち悪くないの?』『平気なんだ?』っていう気持ち。同じ服を着ることへの安心感が私にはあって、姉にはまったくなかったってことですね。姉は双子として注目されることが嫌だったみたいで、高校生のころから同じ服に抵抗感を持つようになっていたのは覚えています」
心音までピッタリ重なった
私は双子になったことがないので、自分以外の誰かと「一緒」という感覚は想像がつかない。しかし、JUNKOさんにとっては、それが当たり前だったようだ。聞けば2人は、おなかにいたときから心音がピッタリ重なっていたという。
「聞こえる心音が1つだから、妊婦健診ではずっと1人だと思われていたみたい。分娩室で初めて双子だとわかってみんな驚いたそうです」
日常的にシンクロ
双子ならではのシンクロは、日常的にあったという。
「テレビを見ていたり、友達とみんなで会話していたりするときに、感じていることが同じだから、相槌の仕方もタイミングも一緒でした」
JUNKOさんは、そのことに疑問を持ったことがなかった。
「中学生のときに、朝登校すると、校門の前に先生たちが立っているじゃないですか。私と姉が校門をくぐるとき、先生に『おはようございます』っていうタイミングが一緒なんです。私は全然おかしいことだと思っていなかったのに、先生たちが挨拶するたび笑うわけね。なんで笑うんだろう?って不思議に思っていたら、『いつも一緒なんだよ、気づいてない?』って聞かれて、私知らなかったって」
そこまで息がぴったりなら、さぞかし会話もスムーズだろう。
「一緒にいてラクですね、完全に」
では、他の友だちとの関係はどうなのか。