
「国内株式」「国内債券」「外国株式」「外国債券」「金(ゴールド)」という5種類のETFを買えば、分散投資のお手本のような組み合わせで運用できる。
これら5種類から金だけ除くと、日本の年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオに倣った運用ができる。
「GPIFは2001年度から市場運用を開始し、定期的に基本ポートフォリオを変更していますが、2020年度から国内外の株式と債券の4つの資産を25%ずつに分散し、運用しています。
2024年度第3四半期までの約24年間で年率平均4.4%のリターンとなりました。GPIFの基本ポートフォリオを参考にしてみるのもいいでしょう」
そこで、国内外の株式・債券と金のETFから信託報酬が最安のものを探し、表にまとめた。
最安ETF

国内株式は日経225かTOPIX(東証株価指数)のETFが定番。
最安はブラックロック・ジャパンの「iシェアーズ・コア」シリーズで、信託報酬はどちらも0.0495%と激安だ。
外国株式は、GPIFに倣うと「全世界株式(除く日本)」だが、低コストにこだわるならS&P500で代用を。
iシェアーズ・コアと野村の「NEXT FUNDS」が0.066%で並ぶ。
外国債券も、コスト面ではiシェアーズの米国総合債券が安い。ただ、NEXT FUNDSの外国債券のほうが米国以外の債券も組み入れられており、GPIFに近い。
金ETFは2025年1月に上場したiシェアーズのゴールドETFが0.22%で最安だった。

取材・文/中島晶子(AERA編集部)、安住拓哉
編集/綾小路麗香、伊藤忍
『AERA Money 2025夏号』から抜粋
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