妻の辻希美(左)と杉浦太陽(写真:つのだよしお/アフロ)

NHKの「やさい番組」ではパパ感を封印

「3月に放送された『5時に夢中!』でも子だくさん家庭ならではのエピソードを披露していました。同月に次男が小学校を卒業、三男が保育園を卒園して今年小学校に入学したそうです。これから生まれてくる第5子まで考えると、トータルで24年間も小学校にお世話になると話していました。子どもたちは全員同じ小学校に通っており、『PTAで辻希美はどういう存在になってるのか』と聞かれると、『そろそろボス感出てくる。校長先生より長いから』と言い笑わせていました。家族話は盛り上がりますが、夫婦や家族の話を期待されバラエティーやイベントに呼ばれているのが現状でしょう。それゆえ、辻がいないと成立しないタレントとして見られてしまう可能性もあります」(同)

 では、杉浦が家族ネタ以外で活路を見いだすことはできるのか。民放バラエティー制作スタッフはこう述べる。

NHK Eテレの『趣味の園芸 やさいの時間』にレギュラー出演しているのですが、ここでの杉浦はあまりパパ感を出していません。彼は日本の食材や野菜に興味があるようで、ベジタブル&フルーツアドバイザー、きのこマイスターの資格も取得し、17年には長野県中野市の『食の大使』にも就任しています。さらに、子どもの医療や健康についての知識や経験もあるようで、5月の『看護の日』にイベントに出席し、スペシャルサポーターに就任しています。同イベントでは『第1子からずっと病院や看護師さんに支えて頂きました』と話し、『大げさではなく何百回、何千回も(病院に)お世話になっていると思います』と謝意も伝えていました。これらの知識や経験にもとづいた発信をより強化していけば、イメージは変わってくるかもしれません」

 芸能ジャーナリストの平田昇二氏は杉浦についてこう述べる。

「杉浦さんと言えば、今は辻さんの夫という印象が強いですが、実は俳優としての実績もあります。『ウルトラマンコスモス』で主人公の春野ムサシ役を演じ、同ドラマの劇場版でも主演を務めましたが、その後もNHK連ドラ『てるてる家族』や『ゲゲゲの女房』、大河ドラマ『八重の桜』のほか、意外と映画や舞台にも出演しているんです。また園芸番組のほか、NHKの料理・紀行番組『キッチンが走る!』のナビゲーターを6年半にわたって務めました。近年はテレビとラジオで複数のレギュラーを抱えて自身のYouTubeチャンネルも登録者数が20万人に迫る勢いです。夫婦や家族ネタ以外でも十分、勝負していけるのではないでしょうか。今後は好感度の高さを生かし、趣味人としても存在感を放ちそうです」

 “辻希美の夫”という枠を超えて、息の長いタレントになることができるか。今後の活動に注目したい。

(丸山ひろし)

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