ryuchellとの結婚にお父さんが

 ryuchellとの初対面のときもそうですが、お父さんは余計なことは話さない。結婚の報告のときもそうでした。私の実家に訪問したryuchellに、お父さんは余計なことをべらべらしゃべらないけど「ふたりがホンマに結婚したいなら、そうしたらええし。ただひとつだけryuchellに、これだけ答えてくれ」と。「ホンマに、一生、幸せにできんねんな」って、ホント、映画のワンシーンか!?って感じなんですけど(笑)。

 そんなryuchellは息子にめっちゃ優しいタイプ。うちのお父さんも子どもには本当に優しいけど、それとは違って、ryuchellにはお父さんみたいな威厳とかはない(笑)。柔らかい。どんなことにも息子に対して「いいじゃん! いいじゃん!」って。極端な言い方だとお行儀が悪かろうが、息子がやることには何でも受け入れてくれる優しさがあった。もちろん、本当にダメなことをしたら、さすがにryuchellも止めさせるけど、私が、ダメなことに対してめっちゃ厳しくしていた感じ。

 世の中のママたちの考え方は人それぞれですが、子どもが小さいとき、食事のときに立っても歩き回っていたとしても、食べてくれさえすればいいということもある。でも、うちはよく食べてくれる子だったから、食事のお行儀もきちんとさせていました。

ryuchellも同時に“しつけ”!?

 食事中にテーブルに肘をついていたら注意するし、左手がテーブルの下にあったらテーブルの上か、お皿をおさえたり持ったりさせるし、口を閉じて食べるとか、離乳食の終わりくらいから、食事のときのお行儀が当たり前になるように言ってきていた。だから、息子が1歳くらいのときから細かく注意してきたけど、ryuchellにも同時に言ってきた感じ(笑)。

 ryuchellは、はっきり言ってお食事のお行儀はそんなによろしくなかった(笑)。私とふたりで家でごはんのときは、膝を立てて食べようが、左手がどこであろうがなんでもいいんですが。息子に教えている手前、テーブルマナーのようにそこまできちんとしなくてもいいけど、最低限のマナーはやってもらうようにしていた。

 息子には私が厳しく、ryuchellが優しい、いいバランスではあった。ryuchellが息子を叱ったことがあるかないかと言えば、叱ったうちに入らないんじゃないかな程度で「そんなことしたらダメじゃん!」くらい。めちゃくちゃ柔らかい。言われた息子のほうが「怒っている、怖い!」とか思わない感じ。

 息子は、私とryuchellのキャラを理解してくれていた。「ママだったらこう言うし、ダダだったらこうだね」って言われたことがあって、ryuchellと感動したことがあった。うちのお父さんと正反対で、威厳みたいなのはなかったけど、子育ては当たり前のようにやってくれて、なんだったら私のことも世話を焼いてくれて。タイプは違うけど、どちらも素敵なお父さんです。

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