「自宅の表札の文字は長嶋さんに書いてもらいました」　熱烈なファンのテリー伊藤が語る長嶋茂雄さんとの“秘話”

巨人ファンというより「長島さんのファン」

──テリーさんは巨人ファンなのか、長嶋さんのファンなのか、どちらが先だと思いますか？

　長嶋さんのファンが先に立つと思いますね。なぜかというと、長島さんが最初に監督を解任されましたとき、僕は次の日に、読売新聞と報知新聞を家で取るのをやめました。長嶋さんがいる巨人がずっと好きだったからです。長嶋さんが好きだから、近くにいたいという気持ちもあって、自宅を建てた場所も長嶋さんの家の近くにしました。巨人を解雇された後、一時期、横浜の監督になると報じられたことがあったんですが、僕はそのとき、横浜市の物件を探しましたからね。あの頃、ミスターが横浜に行くんだったら、僕も行かないとまずいと思っていた。それくらい好きなんです。

──長嶋さんは、私たちにたくさんのものを残してくれました。

　外国人から「日本人はどういう国民性なのか？」と聞かれたら、僕は「長嶋茂雄みたいな人が日本人だよ。いつも明るくて陽気で、笑顔が似合って、太陽が好きな人」と答えます。長嶋さんこそが、日本人が目指すべき日本人なんじゃないかなと僕は思っています。

（聞き手・構成／AERA編集部・上田耕司）

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