この日の演技の自己採点は80点ほど。「人事を尽くして天命を待つ」というセリフが言えず、何度もNGを出してしまったためとか(写真:小黒冴夏)
この日の演技の自己採点は80点ほど。「人事を尽くして天命を待つ」というセリフが言えず、何度もNGを出してしまったためとか(写真:小黒冴夏)

 そんななか俳優ラミレスは、冒頭の登場シーンからリラックスしまくり。エキストラに気さくに話しかけたり、出演者にバッティングの指導をしたり。撮影を終えたご本人もこう話す。

「今日は本当にエンジョイしたよ。ベイスターズがこうしたショートドラマを作っていると聞いて、まずこれは楽しそうと興味を持った。そしてそこに私を役者として呼んでくれたことに、感謝している。僕自身すごく演技が好きというのも大きいよね」

 これまでもバラエティー番組などで、役者業を経験したことも。「演技中は自分じゃない自分がそこにいる」(ラミレス)ことが、演技を愛する一番の理由とか。もしや俳優転身もありうる?

挑戦することが好き

「挑戦するのが好きだからね。役者だってどんどんやっていきたい。今回はとくに多くの球団ファンが見てくれて、モチベーションを上げてもらう機会になればいい。もちろん野球なのでね、負けることもある。でも『明日は明日の風が吹く』とラミちゃんがドラマで言ってるから、また明日から応援しよう!みたいな展開を期待しています」

 この日の演技の自己採点は80点くらい。「人事を尽くして天命を待つ」という日本語のセリフがむずかしくて、何度もNGを出してしまったため、20点マイナスになったという。

一方、ラミちゃんのおハコ「ゲッツ!」もこの日撮影したスポット動画の中で楽しそうに披露している。せっかくなのでそのコツも聞いてきた。

「本家ダンディ坂野さんは親指と人さし指だけど、ラミちゃんのは、中指も使うんだ。それから脇を締めて、自分を全部出し切るくらい腹から声を絞り出し、『ゲッツ!』。これがラミちゃんスタイルね」

 さあ、皆さん、ご一緒に!(文中敬称略)(ライター・福光恵)

AERA 2025年6月9日号

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