
今年出演してもらうカトリエル&パコ・アモロソ(アルゼンチン出身のヒップホップ・デュオ)もそう。おそらく「誰だろう?」という人も多かったと思うんですけど、今年のコーチェラ(アメリカ最大級の音楽フェス)でも話題になりましたし、ぜひ見てほしいですね。
初出演・山下達郎が象徴する“幅の広がり”
――山下達郎さんの出演も話題です。チケットが取りづらいアーティストなので、フェスで初めて達郎さんのライブを観るオーディエンスも多そうですね。
そうですよね。達郎さんは以前からフジロックに合うだろうなと思っていて。何度かお声がけしたんですが、なかなかタイミングが合わず、今回ようやく出てもらえることになりました。年配の方からチケットの買い方、ホテルの取り方についての問い合わせもありますし、達郎さん目当てのお客さんもいらっしゃるのかなと。
――第一弾の出演者発表で、約60組を一気にアナウンスしたことも話題を集めました。日割りも同時に発表されたことで、「チケットを買いやすい」という声も上がっていましたね。
第一弾発表までにヘッドライナーが決まるのかとドキドキしていましたが(笑)、一気に発表できたのは良かったと思います。「今年のフジロックはこういう形です」というのが見えやすいし、確かにチケットは買いやすいのかなと。フジロックの理想は「3日間楽しんでもらう」ということなんですが、経済状況の変化もあるし、それを押し付けるわけにもいかないと思うんですよ。だったら最初から日割りを発表して、好きな日を選んできてもらうほうがいいだろうなと。
「まず1回来てほしい」未来のフジロッカー育成へ
――3日間通し券のチケット代は59000円(一般発売)。昨年より1000円安くなったとはいえ、かなり高価だと思います。U-22チケットなどの施策も行っていますが、若い人に足を運んでもらうためには何が必要だと思いますか?
いつも思っているのは「とりあえず1回来てほしい」ということなんですよね。15歳以下を(保護者同伴に限り)無料にしているのも、次世代のフジロッカーを育てたいという思いがあるんです。