
DeNAのトレバー・バウアー投手は、野球人生をNPBで終える覚悟を決めたようだ。日本仕様への完全モデルチェンジを図っている感じが見て取れる。日本球界で完全無欠な投手となり、さらなる高額契約獲得も念頭に入れているようだ。。
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バウアーは2季ぶりにDeNAへ復帰、リーグ制覇と2年連続日本一を目指すチームの柱となることが期待された。しかしここまでは、9試合登板で2勝3敗、防御率3.43と満足できる成績ではない(5月29日時点)。
「春季キャンプへ参加はしていないが、3月頭に来日して開幕へ向け万全の状態で臨んだ。ファン、関係者の誰もが圧倒的な投球を期待していたので、期待外れ感も多少はあったが……」(DeNA球団OB)
今季初登板となった3月29日の中日戦(横浜)では、6回98球を投げ、1失点で敗戦投手。その後も3戦続けて負けがつき、初勝利を挙げたのは4月27日の広島戦(横浜)。8回129球を投げ、被安打2、10奪三振は「さすが」の投球内容だった。
「勝ちたい思いが強かったのだろうが、129球も投げたのには驚かされた。何よりもチームや球場内へ勇気を与えてくれた。『これぞサイ・ヤング賞投手』と感動させてくれる投球だった」(DeNA関係者)
この試合のクライマックスは8回表、1死三塁のピンチを迎えるも2者連続三振を奪って吠えてみせた。「9回も行きたかったんですが……」(バウアー)とアドレナリン全開の投球だった。
続く5月3日の巨人戦(横浜)では、122球を投げ、被安打6、7奪三振の内容で来日初完封勝利もマークした。
「2試合続けて100球を大きく上回る球数を投げての勝利。NPBでプレーするために考え方とアプローチを変えたように感じた。今までのような100球メドでの中四日登板を捨てたのかもしれない」(DeNA球団OB)
「MLB復帰を諦めたのではないか。全盛期と変わらぬ投球ができることを証明しても、女性問題の影響は想像以上に大きく獲得に動く球団はない。NPBで成功を収め、お金と名声を得る道を選んだのでは……」(MLBアジア地区担当スカウト)