戸田菜穂
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 26日放送の「100カメ」(NHK総合・午後7時57分)は朝の連続テレビ小説「あんぱん」の収録現場に100台の小型カメラを仕込んで密着する。ヒロインの今田美桜の衣装合わせや方言指導、河合優実と細田佳央太の胸キュンシーンの演出など、朝ドラファン必見の見どころ満載。そんな朝ドラ「あんぱん」の出演者のひとり、戸田菜穂にまつわる過去の人気記事を振り返る(「AERADIGITAL」2025年5月15日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。

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 5月に入り、番組の最高視聴率を記録したNHK連続テレビ小説「あんぱん」。心に響く脚本に加え、豪華な俳優陣とその演技力も魅力だが、なかでも「美しい!」とSNSで注目を集めているのが、柳井嵩(北村匠海)の伯母であり、育ての母・千代子を演じる戸田菜穂(51)だ。

 嵩の伯父で診療所の院長・柳井寛(竹野内豊)の妻という役どころでもあるため、華やかな着物に身を包み、洋食をたしなむモダンな生活をしているが、決してお高くとまることはなく、愛情深く、嵩たちに接している。「もしかして、いじわるな伯母さんなのではないか」という視聴者の予想をいい意味で裏切る形となっている。一方で、視聴者を朝からハラハラさせているのは、松嶋菜々子演じる嵩の実母・登美子のバトルだろう。

 例えば、居候の身でありながら、勝手に柳井家の茶道道具を使いお茶を立てた登美子に、千代子が何をしているのかを問うと、まったく悪びれる様子もなく「ご覧のとおり、お茶を立てております」「心が静まりますよ」と口撃。お茶を千代子に勧める際も「お作法どおりじゃなくても結構ですよ」とチクリ。作法通りお茶を一口飲んだ千代子が「いつまで、いらっしゃるがですか?」と反撃すると、登美子は「女が一人で生きていくのは大変、それに、嵩のことが心配なんですよ」と開き直ったように言い放った。これに対し、千代子は「再婚先で、親心も学んでこられたようですね」と皮肉たっぷりに答えると、ここでも「おかげさまで」と不敵な笑みで返したのだった。このヒリヒリする展開に、SNSでは「怖すぎる」「2人のやり取り心臓に悪いけど眼福だ」など反響が相次いだ。

「嵩の成績が芳しくないことを登美子が知ると、まるで千代子が悪いかのように言うシーンも、空気が凍り付く感じがありました。ただ、いざ嵩の受験が近づくと、『合格』という同じ目標に向かい、ふたりが協力するようなシーンもありました。一歩間違うとドロドロの昼ドラや滑稽なコントに見えてしまいそうですが、戸田さんは1993年の『ええにょぼ』、松嶋さんは96年の『ひまわり』で、それぞれ朝ドラのヒロインを経験し、数々のドラマに出演してきたベテラン女優同士です。見事な演技の応酬で視聴者を楽しませ、大いにドラマをもり立てています」(テレビ情報誌の編集者)

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