
MCの隣でうなずく役のほうがいい?
とはいえ、「社会問題全般が苦手」としつつ、最近は情報番組のコメンテーターとして見かける機会も増えている。
「サンデー・ジャポン」(24年9月29日放送)では、“頂き女子りりちゃん”が被害者への弁済に充てるため一部有料の手記を公開していることについて言及。菊川は、彼女のXのフォロワーが今も30万人いることに驚き、「なんらかの興味があったのか、頂きたい人が多かったのか、SNSの怖さっていうか、よく分からない魔物のようなものを感じましたね」と話していた。一方、「ワイドナショー」(22年8月14放送)では、薄着の異性をジロジロと見る「見るハラ」について、菊川は過去にキャンペーンガールとして水着を着ていた経験もあり、ある程度、露出度の高い服を着ていたら仕方ないのではとコメント。「私がそういう服着ているから見ちゃう」とも話していた。
いずれのコメントも“軽さ”が否めないが、前出の週刊誌記者は「政治ネタだとさらに厳しい」と語る。
「5月に放送されたニュース番組に出演した際は、選択的夫婦別姓制度について『選択できるってことはいいことじゃないかと思って』とコメントしていました。夫婦別姓問題は意見の対立が激しく、反対派からはデメリットも指摘されており、そう簡単に単純化できる問題でもありません。その意味で、どうしてもコメントが薄い印象を受けてしまいます。以前はよく池上彰さんの番組にも出演していましたが、その頃の発言もただの感想のようなものが多く、東大卒のインテリなのに……といった声も聞かれました。長らくサブ司会を務めた『とくダネ!』のように、MCの隣でうなずくような役回りが向いているのかもしれません」
政治家やコメンテーターとしての資質には疑問符がつく菊川だが、一方で「母親としては評価できる」と言うのはテレビ情報誌の編集者だ。
「以前、『AERA with Kids』のインタビューで自分の子どもを東大に入れたいかと問われ、『思ってはいけない』と否定していたのが印象的でした。自分が通ってきた道を子どもにも求めてしまいがちだが、自分を安心させるために『子どもは絶対に東大』となると、子どもをつぶすことになってしまうと説明していました。最近では高齢出産をテーマにしたバラエティーにも出演していましたが、菊川さんは3人の子をすべて40代で産んでおり、『胎盤が剥がれて大変だった』などのエピソードは視聴者に響いたようです。そんなところを見ると、政治家よりも東大卒というキャリアを生かした教育系ママタレとして、子育てについてわかりやすく伝えるようなポジションのほうが需要があると思います」