テレビプロデューサーの佐久間宣行氏(写真中央)が手がけた最新コンテンツ「罵倒村」について語り合うアンジャッシュ渡部建(写真左)、西野亮廣
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 テレビプロデューサーの佐久間宣行氏が手がけた最新コンテンツ「罵倒村」が、Netflixで配信開始された。一歩足を踏み入れると、村人全員から罵倒されるという架空の村に迷い込んだ芸人たちが、村人からの激しい罵倒に対して怒りを表に出すことなく我慢できるかどうかを競い合う。過酷な状況で芸人たちは笑いのセンスと忍耐力を試されることになる。
 MCとして罵倒村の様子を見守るのは東野幸治と森香澄。罵倒されるのは渡部建(アンジャッシュ)、渡辺隆(錦鯉)、長谷川忍(シソンヌ)、津田篤宏(ダイアン)、屋敷裕政(ニューヨーク)、すがちゃん最高No.1(ぱーてぃーちゃん)、高野正成(きしたかの)で、西野亮廣(キングコング)も出演する。お笑い界を代表する豪華メンバーが集結した。
 出演者である渡部、西野両氏と佐久間氏に、企画の成り立ちや撮影の裏側について語ってもらった。

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――「罵倒村」はもともと佐久間さんのYouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」で行われていた企画でした。最初にYouTubeでこんな大がかりなことをやろうと思ったきっかけは何だったんですか?

佐久間:YouTubeで一度ちゃんとした「特番」をやってみたかったんです。YouTubeを3年続けていてようやく黒字が出たので、その黒字を全部使って自分のやりたいものを作ってみようと。テレビではなかなかできないような情報性ゼロの企画を試したかったんですよね。

――「罵倒村」は、どういう発想で生まれたんですか?

佐久間:発想の原点は、僕のYouTubeチャンネルでみりちゃむ(大木美里亜)の罵倒企画がウケていたっていうのと、僕が昔から、好きだった「因習村ホラー」「犬鳴村」といった、あの手の映画を見ていて、「あの村の因習が全部悪口だったら面白いな」って思ったのがきっかけです。

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――今回のNetflix版では、YouTube版と比べて、意識して変えたことはありますか?

佐久間:Netflixの「トークサバイバー!」の制作経験から、視聴者が求めている「ここまでやってほしい」っていうラインが見えていたんですよね。だから、ちゃんと見応えがあって作品性があるものにすることを意識しました。キャスティングは、罵倒されたときのリアクションのタイプがそれぞれ違う人を選びました。怒りっぽそうな人、心が折れそうな人、切り返しが上手そうな人。違う受け方を見せられる人たちを集めた感じです。

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