
AERA編集部に対するサイバーG社の主な回答は次の通り。
Q:この取り締まりシステムの意義や貴社が担う狙いをお教えください。
A:不正駐車、不正駐輪は長年土地所有者や正規の利用者、住民の方々を悩ませてきた社会問題です。土地所有者におかれましては、不正駐輪があることにより地域の方からクレームを受け、対策を強いられてきました。また、正規のお客様が駐輪場を利用できないという問題も発生しておりました。
さらには、高齢者やハンディキャップのある方々が、不正車両につまずかれ寝たきりになってしまうといった事故も発生したり、災害時の緊急車両の妨げになるなど人命に関わりかねない問題を引き起こします。
こうした社会問題を解決するため、CPGは誕生し、委託を受けた土地の管理を行っております。不正に駐輪・駐車される方にとっては、小事に感じられるかもしれませんが、不正に自転車を停めることは深刻な問題につながることを考えるきっかけにもして頂ければと考えております。
Q:貴社に取り締まり業務を委託している管理者からは、不正駐輪に対する負担やCPGへの期待など、どのような声がありますか。
A:従来の不正駐輪対策といえば、警告札の貼付、カラーコーンやチェーンなどによる抑止といった対策に留まり、なかなか改善が見られない状態が続いておりましたが、CPGの取り組みは即時性と確実性があり、不正の再発を防ぐこともできる仕組みとの声を、多くの土地所有者様、管理会社様より頂いております。
不正駐輪にお困りの方の声が取り上げられることは少ないですが、不正対策のために人を雇う人件費などもかさみ、それでもなお改善されないことも多く散見されておりました。ひどいところでは、土地オーナーが地域の方、テナントの方、行政からもクレームがきて対策をしても、状況が悪化する一方ということもあります。
こういった問題を抜本的に解決する仕組みとのご評価をいただいております。
Q:実際の導入先からはどのような成果が聞かれますか。
A:ある土地では、導入以前は毎日50台以上の不正駐輪に悩まれていたところ、CPGを導入いただいた結果不正駐輪が激減し、最終的には0台になったとのご報告をいただいております。
それにより、これまで救急車や消防車などの緊急車両が通れなくなっていた場所も、通れるようになったとのお声もございました。
Q:自転車などにロックすること、駐輪料金に比べて著しく高額を請求することには批判の声も多くあります。民法の自力救済禁止の原則に反するとの指摘、刑法の器物損壊に当たるのではないかとの指摘もありますが、貴社の法的見解をお教えください。
A:当局(編註:CPG)は、土地所有者ならびに管理会社より正式に委託を受けた敷地において、事前に設置された案内看板に基づき取締を行っております。詳しくはHP内のFAQをご確認ください。
Q:「みんちゅうSHARE-LIN」等の貴社提携駐輪場エリアではなく、少し離れた別の場所(例えば同一区画内にある店舗駐輪場や隣接する公道)に停めていたのに、CPGに移動・ロックされたとの声を複数確認しています。それらに対する貴社の見解をお教えください。
A:みんちゅう様等の駐輪場内だけでなく、物件全体の敷地の取締りを委託されている場合もございます。委託された敷地外や、公道に停められている車両を取り締まることは、不法行為となりかねませんので、一切行っておりません。敷地内で不正駐輪があった場合、正規利用者の妨げとならないよう、敷地内の別の場所へ移動させていただく場合はございます。
Q:貴社の代表取締役には【本文中の管理会社代表】のお名前もあります。CPGの事業は【本文中の管理会社】及び同グループであるアイキューソフィアと一体で行っているのでしょうか。
A:すべて別企業となっております。
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