ブライトンの三笘薫(写真:REXアフロ)
ブライトンの三笘薫(写真:REXアフロ)
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 5月半ばを迎え、サッカーの欧州各国リーグ戦は最終盤を迎えている。すでに優勝チームが決まったリーグもある中、水面下で着々と動き、一気に騒がしくなってきたのが「移籍市場」である。そして今夏の特徴として、日本代表入りしている選手たちが“大移動”する可能性があることが挙げられる。市場が開かれる前に、改めて状況を整理したい。

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 イングランドのプレミアリーグ勢で注目されるのが、三笘薫(ブライトン)だ。ベルギーで実績を積んだ後に乗り込んだ世界最高峰のプレミア舞台でも3シーズンに渡って特別な能力の持ち主であることを証明し、さらに今季はチャンスメーカーからゴールゲッターへと進化も遂げた。今年1月にサウジアラビアからの巨額なオイルマネー提示を拒否した三笘だが、ブライトンは残り2試合を残して9位で来季の欧州コンペティション出場の可能性が消滅。今月20日に28歳となる三笘にとってはメガクラブへの移籍話が加速する要因となっている。ブライトンとしても“売り時”であることは間違いなく、現地メディアでは王者リバプールに加えてチェルシー、マンチェスター・ユナイテッドなどの候補が挙がっている。

 プレミア行きが濃厚とされているのが、守田英正(スポルティング)だ。ポルトガルで不動の主力として働いてリーグ優勝の原動力にもなった男だが、現状に満足せずにプレミアを筆頭に他リーグ挑戦への意欲を見せており、2026年6月までの現行契約の延長を拒否したと報道されている。その上で来季のプレミア昇格を決めたリーズ・ユナイテッドへの移籍が取り沙汰されているが、移籍金の面でどう折り合いを付けられるか。守田自身は今月10日に30歳となった。もう1年ポルトガルでプレーして来夏にフリー移籍する選択肢もあるが、年齢的には1年でも早く欧州トップリーグに挑戦したいところ。スポルティング時代の恩師であり、現在マンチェスター・ユナイテッドを指揮するルベン・アモリム監督との再タッグ結成も期待したいが、果たしてどうなるか。

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