その他、スコットランドで今季公式戦49試合33得点(5月13日時点)と爆発した前田大然(セルティック)、以前より評価が高く他リーグへの移籍話が絶えない旗手怜央(セルティック)の2人に加え、デンマークで今季公式戦12得点を挙げた鈴木唯人(ブレンビー)、無事に1部残留を決めた藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)らも今夏のステップアップ移籍へ向けて準備が整っており、町田浩樹(ユニオン・サン・ジロワーズ)、渡辺剛(KAAヘント)のベルギー組にも上位リーグの他クラブから関心を寄せられている。
このように改めて振り返っても、欧州各国にとって2024-25シーズンの日本人選手たちの活躍ぶりは目覚ましいものがあった。それ故、彼らの元には多くのオファーが舞い込むはずだ。ただ、移籍によって出番を減らして調子を崩す例もあり、来夏に北中米ワールドカップ本大会を控える日本代表チームの観点から見ると心配な点はある。しかし、それでも選手として常に「上」を目指すべきであり、その機会があるならばチャレンジすべきだ。来季、どのクラブのユニフォームに袖を通すのか。海外で活躍を続け、自らビッグクラブへの扉をこじ開けようとしている男たちの“覚悟”を信じ、さらなる飛躍を期待したい。
(文・三和直樹)
こちらの記事もおすすめ 今季も「魔境」波乱のJ2序盤戦、前評判とは大違いの低迷&サプライズチームは?