
「制御不能のカリスマ」内藤哲也が新日本プロレスを退団した。存在感抜群でプロレスファン以外にも知名度抜群の人気レスラーが新しい道を選んだのはなぜだったのか。リング内外に大きな影響が及ぶことも予想され、各方面から関心が集まる。
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ゴールデンウィーク直前のプロ野球、DeNAと広島の試合(横浜)には惜別ムードが感じられた。内藤がリーダーを務めたユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(L・I・J)」のウエアを身につけた広島ファンが数多く見られたからだ。
「内藤選手が広島ファンなのを知りプロレスを見るようになった。本当に面白くて会場にも足を運ぶようになり、グッズもカッコ良くて購入しました。新日本からいなくなるのは寂しい」(広島ファンの女性)
内藤本人がグッズデザインにも関わり、「広島ファンが着用しても違和感ないものにした」のも有名。入場時に被るキャップやTシャツなどを身につけ、スクワット応援する広島ファンはかなりの数だった。
「内藤選手はカープ女子などで人気が高まる前から応援してくれていた。入場曲をチャンステーマに使用したのも誰もが納得でした。コラボグッズの企画も球団内で即座にゴーサインが出ました」(広島関係者)
アップテンポでノリの良い入場曲「STARDUST」は、2018年から広島のチャンステーマとして使用されている。広島ファンの間では「攻めろ!」と呼ばれる曲で内藤自身も喜んでいるというが……。
「一部報道では(内藤選手は)完全な円満退団ではないということ。入場曲やグッズの権利は新日本さんにあると思うので、今後の使用ができなくなる可能性もある」(広島関係者)
新日本は大手芸能会社と業務提携関係にある。内藤が広島球団歌「それ行けカープ」のMVに著名芸能人と共に登場できた一端とも言われる。同事務所は権利関係にも強いため、内藤と新日本の関係がどうなっているのかが気になる部分だ。
「またオレとBUSHIが新日本のリングに立つ日が来るのか、その答えは……もちろん、トランキーロ、あっせんなよ!」(4月19日・後楽園)と、内藤は今後も新日本マットへ上がることを匂わせてる。